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カステッランマーレ・ディ・スタービア( Castellammare di Stabia) Source:Wikimedia Commons CC 表示-継承 4.0, リンクによる <ヴェスヴィオ総合メニュー> カステッランマーレ・ディ・スタービア(コムーネ) スタビアエ遺跡1 スタビアエ遺跡2 スタビアエ遺跡3 スタビアエ遺跡4 スタビアエ遺跡5 スタビアエ遺跡6 スタビアエ遺跡7 スタビアエ遺跡8 スタビアエ遺跡9 スタビアエ遺跡10 スタビアエ遺跡11 スタビアエ遺跡12 スタビアエ遺跡13 スタビアエ遺跡14 スタビアエ遺跡15 本稿の解説文は、現地調査に基づく解説、写真撮影に加え、Wikipediaのイタリア語版を中心に英語版からの翻訳及び日本語版を使用しています。また写真は現地撮影分以外にWikimedlia Commons、さらに地図はグーグルマップ、グーグルストリートビューを使用しています。その他の引用に際しては、その都度引用名をつけています。 ◆スタビアエ遺跡8 第二複合施設(The Second Complex) いわゆるセカンド・コンプレックスは、パストーレ邸とアリアナ邸の間のヴァラーノの丘の端に位置し、狭い路地でアリアナ邸から隔てられているレジャー用の別荘であり、近くにあるので同じ別荘と混同されることがよくあります。 この場所は、1762年にカール・ウェーバー(Karl Weber)によって初めて探索され、その後、1775年にピーター・ラ・ベガ(Peter La Vega)によって、そして最後に1967年にリベロ・ドルシ(Libero D'Orsi)によって発掘が行われ、わずか約1000平方メートルだけが明らかになりました。 別荘は2つのエリアで構成されています。紀元前1世紀頃に建てられたペリスタイル(列柱のある中庭)の周りので最も古いものと、あとは、おそらく帝国時代にさかのぼり、既存の構造の拡大または統合された部分です。ペリスタイルには、3つの側面に柱廊玄関があり、ひとつの部屋(地滑りで失われた)を含むそれぞれ異なるエリアがあり、海を見渡すことができる眺めの良いエリアもありました。 西側には、鉛のパイプと噴水があって、魚がいる四角い池があります。南側は壁に柱が取り付けられた疑似柱廊玄関で、その後ろには浴槽付きの高温浴室、浴槽と庭付きの微温浴室、ドーム型の屋根とキッチン付きの発汗室があります。アリアナ邸の隣の北側には、主食堂と小部屋(Cubiculum:古代ローマの家庭で2階に作られ寝室などとして使われた小部屋)があります。 Portico, Second Complex 第二複合施設の柱廊玄関 Source:Wikimedia Commons CC BY-SA 3.0, Link Secondo Complesso (Stabia) スタビアエの第二複合施設 Source:Wikimedia Commons CC BY-SA 4.0, Link 別荘に残されていた遺物(物品)のほとんどは、白黒の幾何学的な市松模様の歩道の一部と同様に、ブルボン家によって持ち去られました。ただし、第三様式の黒い壁はよく保存されています。 注)部屋=イーカス(Oecus) Wikipediaより ギリシャ語のオイコス(oikos)のラテン語形で、建築家ウィトルウィウス (Vitruvius)がローマ時代の家の主なホールやサロンで使用したり、宴 会の食堂として使用されることもありました。 大きなサイズになると、柱 で天井を支える必要が出てきました。 ※マルクス・ウィトルウィウス・ポッリオ(ラテン語: Marcus Vitruvius Pollio, 紀元前80年/70年頃 - 紀元前15年以降)は、共和政ローマ期に 活動した建築家・建築理論家[1]である。『建築について』(De Architectura、 建築十書)を著した。この書物は現存する最古の建築理論書であり、お そらくはヨーロッパにおける最初の建築理論書でもある。 Secondo complesso, villa d'otium dell'antica Stabiae, l'odierna Castellammare di Stabia 第二複合施設、古代スタビアエの農業用別荘、現代のカステラマーレ・ディ・スタビア Source:Wikimedia Commons CC BY-SA 3.0, Link Affreschi romani nella Villa di Arianna a Stabia. アリアナ邸にあるローマ時代のフレスコ画 Source:Wikimedia Commons CC BY-SA 3.0, Link Secondo Complesso (Stabia) 第二複合施設の壁画の部分 Source:Wikimedia Commons CC BY-SA 4.0, Link スタビアエ遺跡9につづく |