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撮影:青山貞一 Nikon Digital Camera Cool Pix S8 菖蒲菱 出典:三峯神社公式Web ここでは、拝殿の周りにあります青銅灯籠、八棟木灯台、手水舎を紹介しましょう。 撮影:青山貞一 Nikon Digital Camera Cool Pix S8 ◆八棟木灯台 下は安政四年(1857年)に建立された飾り灯台で高さは6mもあります。 安政四年(1857年)に建立された飾り灯台 撮影:青山貞一 Nikon Digital Camera Cool Pix S8 この八棟木灯台は、江戸時代に造られたものですが、絢爛豪華な装飾、彫刻が施されています。その観点からすると照明具というより他の目的で造られた可能性もあります。いずれにしても、何の目的でつくられたものなのかは、不明です。 安政四年(1857年)に建立された飾り灯台 撮影:青山貞一 Nikon Digital Camera Cool Pix S8 安政四年(1857年)に建立された飾り灯台の台座 撮影:池田こみち Nikon Digital Camera Cool Pix S6400 ところで、明治維新以前、たとえば室町時代から江戸時代末期まで、夜間や昼間でも室内の暗い座敷での照明はどうなっていたのか、については大変興味があります。 もちろん、石灯籠や青銅灯籠は、屋外に設置された灯籠の一種です。ここでは、灯台などの灯火具について少し調べて見ました。 検索したところ、「戦国時代の宮廷生活」著者: 奥野高廣と言う著書があり、その中に灯火具という節がありました。 以下に当該部分を示します。当時、暖房ではなく照明には「灯台、灯籠、脂燭などがあり、灯台には結灯台、切灯台などがあるが、竿の頂に盤があり、上に金具をつけ、上に金輪をつけ、その上に油坏をのせ、油を注ぎ、灯心をいれて、これに添加する。」とあり、さらに「戸外では松明がある。松明の類いで、」とあります。 いずれにしても、相当面倒くさそうな方法で照明をとっていたことになります。 次に八棟木灯台に、より近い灯火具を探してみました。
上に示した灯台(照明用灯火具)は、高さが約1m程度なので、八棟木灯台のように6mあるものとは異なり、どちらかと言えば室内灯を意味しています。 さらに、背丈の高い江戸時代の灯台を探してみました。ひとつは、現代の灯台に近い機能を持った灯台、つまり船舶の安全航行用です。 以下の写真は佐賀県唐津市で撮影したものです。高さは6m以上あり、かつ河口に置かれていました。 城内橋と舟入門 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2010.9.11 さらに、以下がありました。 唐津市のものを含め、これらはいずれも船の安全航行に関するもののはずで、いずれも沿岸域に置かれたものです。また高さは、八棟木灯台同様、いずれも6m以上ありそうです。 住吉燈台(1688-1704年頃築、岐阜県大垣市) 出典:Wikipedia 洲崎の高灯籠(1802年築、福井県敦賀市)日本海側現存最古の旧灯台 出典:Wikipedia しかし、三峯神社の八棟木灯台は、船舶航行用の灯台ではありえず、室外、野外灯、それも宗教的、神事的目的をもった飾り灯台ということになると推察できます。八棟木灯台については、次回、参拝に出かけた際に調べたいと思います。 つづく |