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日蓮の足跡を辿る東京の旅

池上本門寺再訪


6.仁王門・日朝堂・長

青山貞一・池田こみち・ 斉藤真実
April ~May, 2018  
独立系メディア E-wave Tokyo 無断転載


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 塔頭① 塔頭とは、本行寺
 塔頭② 実相院、真性院、西之院、厳定院、南之院、理境院
 塔頭③ 覚源院、本成院、本妙院、常仙院、中道院
 塔頭④ 東之院、安立院、法養寺、永寿院、心浄院
 塔頭⑤ 妙雲寺、養源寺、照栄院、長勝寺、山光寺、善慶寺

境内・伽藍


境内マップ  出典:池上本門寺公式Web


・仁王門

 仁王門は大堂正面に建つ二重門。旧国宝の山門は、1945年(昭和20年)空襲で焼失。仁王門として1977年(昭和52年)に再建されました。門内には彫刻家圓鍔勝三が、アントニオ猪木をモデルに制作した仁王像が安置されていました。


  本門寺の仁王門
  撮影:斉藤真実 Canon IXY 10S
 
 以下はソメイヨシノ満開時に大殿を背後に撮影した仁王門です。両側にソメイヨシノが満開で咲いていました。


出典:Wikimedia Commons

 下は仁王門に掲げられている長栄山の額の拡大です。


撮影 青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2016-4-6

 下は仁王門の屋根瓦。模様は、本門寺の寺紋である「三ッ橘」をかたどったものです。


撮影 青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2016-4-3

 下は新たに仏師原田佳美作の仁王像です。2001年(平成13)10月に開眼供養が行われ奉られました。仁王像が奉納され、2001年10月に開眼供養が行われました。

  
  本門寺の仁王門
  撮影:斉藤真実 Canon IXY 10S


  本門寺の仁王門  大堂がわから撮影
  撮影 池田こみち Nikon Coolpix S9900 2018-4-4


・日朝堂

 仁王堂のすぐ隣に日朝堂があります。このお堂に祀られる日朝は身延山11世で、61歳の時に失明しましたが、後に視力を回復したことから、眼病平癒、学業成就の利益があるとされています。

 日朝堂は、常唱堂、題目堂といろいろに呼ばれていますが、一般には日朝堂の名前で親しまれています。日蓮聖人(1222-1282)は、お題目を唱えることを、ご自身の身命を投げ打って私たちにお教え下さいました。私たちは清浄な心で熱心にお題目をお唱えすることにより真実の生き甲斐を感ずるようになります。このお堂は本門寺の境内に古くからありました。享保10年(1725)ごろの本門寺絵図にも現在の位置に常唱堂と書いてあります。

 昭和20年(1945)4月15日に本門寺全山は大空襲を受け、その時に常唱堂も焼失しました。そのお堂は寛政11年(1799)に加藤甲斐守が建造したものでした。現在のお堂は、昭和47年7月25日に多くの信者の丹精によって新築されました。

 このお堂のご本尊は大曼荼羅で、その前に行学院日朝上人の尊像が安置してあります。



日朝堂
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900  2018-4-4


日朝堂(左)と仁王門(右) のソメイヨシノ
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900  2018-3-25

 以下は2016年4月参拝時の写真です。


撮影 青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2016-4-3

 日朝堂で参拝する池田こみちです。


撮影 青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2016-4-3

・長栄堂

 仁王門の斜め前に長栄堂があります。長栄堂は、日蓮聖人が佐渡配流中に、守護神となった長栄大威徳天を祀っている堂です。以下はその解説です。

 本門寺の守護神として奉安し奉る長栄大威徳天は、その昔、日蓮聖人が佐渡ヶ島御配流中、塚原三昧堂に於いて日夜法華経御読誦の最中、初めて白髪の翁というお姿で御出現になり、「法華経の行者を守護し、別けて海上安全・所縁吉祥の守護を成さん」と、お誓いになり、日蓮聖人御生涯の間、影身にお添いしご守護し、神変不思議の通力をお現しになりました。

 日蓮聖人が、此の池上で御入滅の後は、池上本門寺の山号の如く、長栄大威徳天と仰がれ、永くこの山に留まり、量り知れない神力を持って「末法万年の末までも法華経の行者を守護すべし」と仰せになったこから、我々を済度なされる尊神として崇められるようになりました。そして、今日までその威徳は、狭小なることなく広大無辺にして、長栄山池上本門寺は益々隆昌し、信仰帰依の人々は、御守護の御利益を戴けると言われております。


長栄堂付近の満開のソメイヨシノ
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900  2018-3-25


撮影 池田こみち Nikon Coolpix S9900 2016-4-6



つづく