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真夏の群馬北西部短訪

M白根山をトレッキング
青山貞一
掲載月日:2012年8月24日
 独立系メディア E−wave Tokyo
無断転載禁

 ◆特集:真夏の群馬北西部短訪 2012.8.17-8.20
@浅間山大噴火と鎌原観音  H暮坂高原の「花楽の里」
A迷走つづける八ツ場ダムと工事現場  I上信越県境の野反湖
B八ッ場ダムは公費乱費の典型  J品木ダムと草津温泉
C江戸の中山間地の生活を今に伝承  K四阿山とバラギ湖
D群馬満蒙拓魂之塔と浅間牧場  Lパノラマライン北ルート
E六合村の赤岩養蚕集落  M白根山をトレッキング
F六合村の赤岩神社  N「毛無峠」と小串硫黄鉱山跡
G六合村の上の観音堂  OGPSによる移動経路図
 
 パノラマライン北を通り、県道59号線を経由し、国道292号線で草津まで上がり、そのまま白根山に向かった。

●白根山をトレッキング


 パノラマライン北ルート、県道59号、国道292号、草津町経由で白根山に到着した。途中、雨が降ってきたが、到着時には下の写真のように晴れた!


白根山の雄姿 ただし、登山道が閉鎖されていて誰も登っていない!
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8

 湯釜に登る登山道には立ち入り禁止の看板が立っている!何でも火口付近で火山活動が活発化しており当分の間、中央登山道からの登山は見合わせていると書いてあった。


撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8

草津白根山(くさつしらねさん)

 群馬県吾妻郡草津町に位置する、標高2,160mの活火山。他の白根山と区別するため、草津白根山と呼ばれる。通常、この山を「草津白根山」と呼ぶが、近隣の逢ノ峰・本白根山を含めた三山の総称とする場合もある。

 山頂付近は白い山肌が広がっているのが特徴であるが、1882年の噴火以前は火口付近まで緑が広がっていたという。

 現在、山頂は硫化水素ガス発生のため立ち入りが規制されているが、山頂付近の湯釜と呼ばれる火口湖は観光地として有名。その他にも水釜、涸釜と呼ばれる火口湖がある。かつては周辺に幾つかの硫黄鉱山が存在し利用されており、現在は鉱山跡を見学することも出来る。

 東京工業大学火山流体研究センターは、主に草津白根山を研究対象として、「マグマ中の揮発性成分の挙動」、「火山体内部の熱水系」、「火山ガス放出量の連続測定法」などを研究している。

出典:Wikipedia



撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8


白根山で記念撮影
撮影:奈須りえ Digital Camera CASIO EX-H20G


白根山で記念撮影
撮影:鷹取敦 Digital Camera CASIO EX-H20G

 それにしても浅間山と言い白根山と言い、このところ火山活動が活発化しているのは、何かの前触れか? 

 以下は前回撮影した湯釜の写真。この世の物とは思えない美しい自然景観だ! いつもみる角度と違うのみ新鮮みがある。


 まだ湯釜を見ていない鷹取さんと奈須さんが別ルートで上り湯釜をみてきた。



撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8

出典:群馬県白根山パンフレット

 
下は、登山禁止になる前、青山環境法ゼミ(武蔵工業大学大学院)で学生と一緒に来たときに撮影した写真である。


撮影:青山研究室 Nikon Cool Pix S10

◆白根山の釜は世界一の酸性湖

 白根山の山頂(2160m)にある湯釜は、直径300m、水深30m。酸性度はペーハー(ph)1前後と世界で最も酸性度の高い湖となっている。

 中に入ると、動くことが出来なくなって、酸化し溶けてしまうとか・・。見た目の美しさと裏腹に恐ろしい。

 
下の写真は休憩所に掲載されていた写真である。雪の中の湯釜はさらに美しい。


撮影:武井日出男氏


白根山を背景に 
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8

 白根山には高山植物のコマクサが群生しているが、現在、立ち入り禁止となっていて見れない。実は白根山のレストハウスの一角に、六合村の野反湖近く生息しているコマクサを移植している。下はそれを撮影したものである。何とも可憐な花である。


撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8

◆コマクサ

美しい花と、常に砂礫が動き、他の植物が生育できないような厳しい環境に生育する事から「高山植物の女王」と呼ばれている。和名はその花の形が馬(駒)の顔に似ていることに由来する。学名のMakinoは、命名した日本の植物学者の牧野富太郎の名前である。花言葉は、「高嶺の花」・「誇り」・「気高い心」・「貴重品」。高さ5 cmほど。葉は根生葉で細かく裂けパセリのように見え、白く粉を帯びる。花期は7-8月

●弓池もトレッキング

 この後、白根山のすぐとなりにある上信越高原国立公園の草津白根山弓池園地をトレッキングする。



◆上信越高原国立公園

 全国で第2位の面積を持つ、群馬・長野・新潟3県に広がる山岳と高原と温泉の国立公園である。公園内には、谷川、草津、鹿沢、浅間山、軽井沢、志賀高原などがある。

 群馬県分の面積は約5万9千ヘクタールで公園全体の約32%。新潟・長野県境の群馬県山岳地域は、そのほとんどが公園域となっており、谷川岳を代表するアルプスを思わせる急峻な山岳や浅間山、草津白根などの独特な景観を持った火山、また広大な高原、温泉などが至る所に見られる。

 特に温泉地では、草津、万座、四万、鹿沢など著名なものが多く泉質も多種多様、自然ゆう出量日本一の草津をはじめ、いずれの温泉も湯量が豊富である。


撮影:青山貞一、Nikon Cool Pix S10

 弓池は、草津白根山にある火口湖のひとつ。池の周囲は約800mある。志賀草津道路側から坂を上って全体が見渡せる場所に出ると、築山のような先の尖った蓬莱岩があり、その西側の一帯は湿原となっている。木道沿いに湿原植物を観察しながら1周約20分で回れる。


撮影:青山貞一、Nikon Cool Pix S10



上信越高原国立公園の草津白根山弓池園地
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8


上信越高原国立公園の草津白根山弓池園地
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8

 以下は以前、青山ゼミで弓池に来たときに撮影した草花である。


ナナカマド
撮影:青山貞一、Nikon Cool Pix S10


ハイマツ
撮影:青山貞一、Nikon Cool Pix S10


キリンソウ
撮影:青山貞一、Nikon Cool Pix S10


イタドリ
撮影:青山貞一、Nikon Cool Pix S10


カモ
撮影:青山貞一、Nikon Cool Pix S10


ワタスゲ
撮影:青山貞一、Nikon Cool Pix S10


ヤナギラン
撮影:青山貞一、Nikon Cool Pix S10


ヨツバヒヨドリ
撮影:青山貞一、Nikon Cool Pix S10


リンドウ
撮影:青山貞一、Nikon Cool Pix S10

つづく