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バルト3国現地調査 ラトヴィア
リーガ歴史地区
ブラックヘッド会館・聖ペテロ教会・聖ヨハネ教会

青山貞一 Teiichi Aoyama
池田こみち Komichi Ikeda

10 April 2010 無断転載禁
初出:独立系メディア「今日のコラム」

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【ラトヴィア・リーガ】 【リーガ三大博物館】
シャウレイからリーガへ ラトヴィア軍事博物館@
【リーガ旧市街・歴史地区】 ラトヴィア軍事博物館A
ハンザ同盟とは ラトヴィア占拠゙博物館@
旧市街北部・リーガ大聖堂 ラトヴィア占拠゙博物館A
市庁舎・聖ペテロ教会 ラトヴィア占拠゙博物館B
ギャラリーで見た秀逸パッチワーク ラトヴィア占拠゙博物館C
自由記念碑、科学アカデミー 1991年バリケード記念館

●2010年2月18日(木) リーガ旧市街、歴史地区




リーガ旧市街図
作成:青山貞一

リーガ旧市街図
作成:青山貞一

 リーガ大聖堂をさらに南に行くと、リーガ市役所の庁舎(市庁舎)がある。


リーガの立派な市庁舎
 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 18 Feb. 2010

 
下は、ブラックヘッド会館側から撮影した市庁舎。なかなか豪華な市役所だが、欧州では、市庁舎は広場がある町の中心に高い塔を建てその下に市役所を設置するのが一般的であったようだ。


リーガの立派な市庁舎
 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 18 Feb. 2010
 
 この市庁舎が面する通称、市庁舎広場には、リーガの守護神である聖ローランドの彫像が立っている。

 なお、広場は中世には市場が立ち、祭りや公開の魔女の火炙りの処刑なども行われるまさにリーガの中心地であった。


市庁舎広場に立つ聖ローランド像
 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 18 Feb. 2010

 市庁舎の真向かいには、先に紹介したブラックヘッド会館の建築物がある。これについては、前章(ハンザ同盟)を参照されたい。
 

ハンザ同盟の一大拠点、ラトヴィア・リーガ旧市街のブラックヘッド会館
 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 18 Feb. 2010

 ブラックヘッド開館の正面にある丸い時計の下には、4大ハンザ都市、すなわちリーガ、ハンブルグ、リューベック、ブレーメンの紋章が浮き彫りにされている。



     リーガ             ハンブルグ         リューベック        ブレーメン
 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 18 Feb. 2010

 
そしてそれぞれギリシャ神話にでてくる神々が置かれている。


ハンザ同盟の一大拠点、ラトヴィア・リーガ旧市街のブラックヘッド会館
 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 18 Feb. 2010

 以下はグーグルアースによる市庁舎広場の3次元CG展開。市庁舎、ブラックヘッドの会館などの位置関係が良く分かる。


グーグルアースによる市庁舎広場の3次元CG展開

 ブラックヘッド会館からすぐのところに、聖ペテロ教会(Sv.Petera Braznics)がある。この聖ペテロ教会の塔は、リーガ旧市街で最も背の高い建物となっている。高さは、約124mある。また72mまでエレベータで登れる展望台があり、リーガを一望できる。


聖ペテロ教会
 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 18 Feb. 2010
 
 建築は1209年時の記録によれば、教会は商人あるいはリーガの町全体の教会として建立されたそうだ。教会は石造の教会として13世紀後半に建設され、その後14から15世紀に改築され、17世紀末には西側の外観が改築されてバロック様式の彫刻で装飾された現在の形になった。

 この聖ペテロ教会の塔もご多分に漏れず、何度も火災などにあって倒壊し、その都度何度も再建されてきたという。なお、教会前にはブレーメンの音楽隊像がある。これはリーガの姉妹都市となっているドイツのブレーメンから送られたものだそうだ。


聖ペテロ教会
 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 18 Feb. 2010


聖ペテロ教会の一階部分
 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 18 Feb. 2010

 下はグーグルアースで3次元CG展開した聖ペテロ教会である。


グーグルアースで3次元CG展開した聖ペテロ教会

 下は角度を変え表示したもの。ダウガヴァ川と橋が見える。


グーグルアースで3次元CG展開した聖ペテロ教会

 下は旧市街のほぼ南端にあり聖ペテロ教会と向かいあうように建っている聖ヨハネ教会(Sv.Jana Baznica)である。

 この聖ヨハネ教会が最初に建立されたのが1297年である。その後16世紀に再建され、ゴシック様式の美しい教会となった。写真に写っている階段状のペディメントはリーガで最も秀逸なものとされている。


聖ヨハネ教会
 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 18 Feb. 2010

 「地球の歩き方」のガイドブックによれば、この聖ヨハネ教会には非常に興味深い逸話が掲載されている。

 それは「中世には生きた人間を壁に塗り込めば災いから建物を守ることができるという信仰があり、この教会でもふたりの修道士が志願して壁の中に入ることになった。壁には外から穴が開けられていて、通りかかる人から施しを受けられるようにしてあったが、彼らの生命は長くは続かなかった。しかし、当時の法王はこの行為を利己的と非難し、彼らを聖人とは認めなかったため、穴はふさがれ彼らの行いは人々の記憶から消えていった。19世紀半ばの教会修理の際、この話を覚えていた人が壁を叩いて探してみると空間が見つかり、彼らの屍が実際に発見されている。今も外側に見られる十字架型の穴は、後に彼らを記念して造られたものだ。

 
青山は、暗くなってきたのでここで一旦ホテルに戻る。

 車で食事に旧市街に行くがコインの小銭がなく、駐車が難しい。両替ができなくてまたしても駐車場に困る。8時を過ぎて公共駐車場に駐めている人がいたので聞いてみたところ、8時過ぎは無料とのことで一安心。

 やっとのことで午後8時以降駐車OKの場所に停め、英国教会の裏にある韓国料理の店(ソラクサンス)に入る。韓国料理のチゲ鍋などを注文するが、これがしょっぱいだけでNG。今回の旅で最悪の食事となった。しかも、値段が高い。今回の旅行ではじめてのNG!!

 下は一旦ホテルに帰り、車で旧市街に食事に来た際に撮影した聖母受難教会。


聖母受難教会。裏側から撮影
 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 18 Feb. 2010


これはホテルに一旦帰り帰り食事で再訪したときに撮影したもの
左側の塔はリーガ大聖堂の塔
 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 18 Feb. 2010

 
トワイライトのリーガは、積雪と相まって何か幻想的だ!本当は寒くて立っているだけで辛い(笑い)。


これもホテルに一旦帰り帰り食事で再訪したときに撮影したもの
右の建物はブラックヘッド会館の隣の建築物
 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 18 Feb. 2010


つづく


【参考資料】
・地球の歩き方、「バルト3国、エストニア・ラトヴィア・リトアニア」、ダイヤモンド社
・Wikipedeia English Edition