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私達は源頼朝の墓を参拝した後、墓のすぐ近くにある白旗神社に向かいます。。 出典:グーグルマップ ◆源頼朝の死と白旗神社 1159年(平治元年)の平治の乱後、伊豆国の蛭ヶ小島に流されていた源頼朝は、1180年(治承4年)、源氏再興の挙兵を果たしました。 鎌倉に我が国初の「武家による政権都市」を築き、1192年(建久3年)には「征夷大将軍」に任ぜられています。 1198年(建久9年)12月27日、「相模川の橋供養」の帰りに落馬し、それが原因で53歳で死去したとされています(1199年(建久10年)正月13日)。 相模川の橋は稲毛重成が亡き妻の供養のために架けたものです。 『吾妻鏡』には、橋供養の帰りに落馬し、程なく亡くなったことが記されていますが、詳しい事は不明(1212年(建暦2年)2月28日条)です。暗殺されたのではないかという説もあります。 法号は「武皇嘯原大禅門」(ぶこうしょうげんだいぜんもん)です。 頼朝の墓を中心とする一帯は「法華堂跡」として国の指定史跡となっています。 死後、頼朝の亡骸は彼の持仏堂に葬られました。 持仏堂は正治2年(1200年)から法華堂と呼ばれ、多くの法要が営まれています。 安永8年(1779年)2月には、薩摩藩主・島津重豪が現在の石塔を建てました。 明治に入ると廃仏毀釈により石塔の前に在った法華堂は壊され、明治5年(1872年)、その跡に頼朝を祀る白旗神社が建てられました。 なお石塔は昭和2年(1927年)に「法華堂跡(源頼朝墓)」として国の史跡に指定されています。 鶴岡八幡宮境内にも白旗神社(前出)があり、社伝によると北条政子が朝廷より白旗大明神の神号を賜り正治2年(1200年)に創建したとされています。源頼家の創建とも伝わります。明治21年(1888年)に現在地に遷座しています。 明治以降は日光東照宮の相殿にも祀られています。 現在は源頼朝公墓前祭が、毎年4月13日の命日に、鶴岡八幡宮の神職により行われています。鹿児島の島津家の代表も参列しています。また日光東照宮で春と秋に行われる千人武者行列では、頼朝の神輿を担ぐ行列が参道を往復します。 兵庫県川西市にある多田神社の源氏まつりでは、頼朝に扮した騎馬武者を見ることができきます。 また岩手県一関市東山町にある矢ノ森八景には、中世に土着した清和源氏の末裔が頼朝を慕って建立したと伝わる頼朝の墓があります。現在の岩手県まで家臣とともに逃げた頼朝を、和田義盛が追っ手として討ち取ったとされています。 北条政子と御家人 頼朝の死後に起きた承久の乱で朝廷と幕府が争うと、北条政子は集まった御家人らに対し「故・右大将軍(頼朝)が朝敵を滅ぼし関東を開いて以降、官位も俸禄も、その恩は山より高く海より深い。(中略)恩を知り名を惜しむ人は、早く不忠の讒臣を討ち恩に報いるべし」と述べました。 これを聞いた御家人らは、ただ涙を流し報恩を誓いました。頼朝の幕府内での位置と、御家人からの高い評価を知ることが出来ます。 頼朝の御家人一覧
◆全国に70以上ある白旗神社 白旗神社(しらはたじんじゃ)は、関東地方・東北地方・中部地方に分布する神社です。白幡神社・白籏神社とも表記されます。 鎌倉・鶴岡八幡宮境内の白旗神社 多くは源頼朝を主祭神としますが、他に源義家・源義経などの源氏の武将、源氏の氏神である八幡神を主祭神とするものも多いようです。 社名は源氏の旗である白旗に因むものです。 白旗神社は日本全国に実に70社あまりがあり、他に境内社として7社があります。 鎌倉幕府のあった神奈川県の他、千葉県に多く、他に茨城県・福島県・岩手県・宮城県・秋田県・富山県・山梨県・静岡県に分布します。 ◆今回訪れた白旗神社(法華堂) 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2015-11-27 由来 白旗神社のある所は、源頼朝の館のあった大倉御所の北隅で持仏堂があった所です。 頼朝の死後は、法華堂と呼ばれ、ここに葬られていました。源頼朝の持仏堂であったことから鎌倉幕府の保護も厚く鶴岡八幡宮(前述)、勝長寿院と並ぶ崇敬を集めました。 宝治元年(1247)6月5日、三浦対北条・安達の宝治の乱のおり、三浦泰村は館を攻められ、一族を率いて、この法華堂に立て篭もりました。 北条時頼の兵に攻められ、終に泰村、光村以下の三浦一族と此れに加担した島津、毛利を含めて500人が、この法華堂で自害しています。明治維新に白旗神社と改められた。神社奥の山上には源頼朝の墓があります(既報) 参考:http://www.kamakura-burabura.com/meisyokamakurasirahatajinjya.htm 下は私達が参拝した白旗神社です。神社はこの先にあります。 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400 2015-11-27 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2015-11-27 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2015-11-27 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2015-11-27 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900 2015-11-27 つづく |