A Field Trip on Environmental Mission, Strategy and Policy
in State, Cities and NPO/NGOs in California, March 2008

2日目:サンフランシスコのダウンタウン

青山貞一 Teiichi Aoyama  池田こみち Komichi Ikeda
March 2008 転載禁
カリフォルニア環境紀行:2日目サンフランシスコ・ダウンタウン 全体概要  初日;SanFrancisco
2日目:SanFrancisco(Greenaction) 2日目:Oakland City-Berkeley(GAIA) 2日目:SFO Down Town
3日目:SFO Golden Gate Park  3日目:City of SFO  3日目;Berkeley(Urban Ore, GCM)
4日目:San Pablo Bay  4日目: Sacramento (State EPA, State Assembly, State University)
 5日目:LakeTahoe South  5日目:LakeTahoe North   5日目:Sacramento Old Town
 6日目:Altamont Path(Wind Farm)  6日目:SantaCruz & Half Moon Bay
 番外;Flower

◆2008年3月25日(火)夕方

●サンフランシスコ大地震について

 ここでサンフランシスコの歴史について概要しておきたい。

1769年、スペイン人の宣教師が現サンフランシスコ市に入植。
1775年、スペイン人の探検家がサンフランシスコ湾のアルカトラズ島を発見。
1846年、ジョン・フェリモント船長がゴールデンゲート海峡を命名。
1848年、サクラメント (サンフランシスコ湾の北東) で金鉱が発見される。ゴールドラッシュの始まり。
1850年、カリフォルニア州がアメリカ合衆国の31番目の州になる。
1906年、サンフランシスコ大地震。
1937年5月27日、ゴールデンゲートブリッジが開通。
1945年、サンフランシスコ市でサンフランシスコ会議が開かれる。
1989年10月17日 サンフランシスコ大地震。サンフランシスコ・オークランド・ベイブリッジの一部が崩壊。

 米国の歴史は、ヨーロッパの歴史に比べようもないが、サンフランシスコのまちの歴史は米国西海岸にあっては1769年と、かなり古い。

 ところでサンフランシスコといえば、日本同様地震が多い地域である。

 古くは有名なサンフランシスコ大地震(1906年)、そして近くは高速道路が崩落した1989年のサンフランシスコ大地震がある。

 今日の午後でかけたオークランドに行く途中にあったコンクリート構造の高架道路はまさにその崩落した道路の後に、再建された物であるとブラッドリーさんが言っていた。下の写真はまさに再建された州際フリーウェー80号線の高速道路だが、どうしても橋の桁が貧弱に見えた!


BARTの社内から撮影した高架高速道路
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 in Oakland, California


 私たちは、バークレーにあるガイア(GAIA)の事務所を後にBARTを使って、車を置いてあるシスコのダウンタウンの公共駐車場に戻る。


サンフランシスコ・ベイ・アリアを結ぶ BART
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10


シビックセンター周辺

 ここで、車でダウンタウンのなかを動くのは駐車場探しも大変なので、公共駐車場に車を置きっぱなしにして、ひさびさサンフランシスコのダウンタウンを歩くことにした。


シビックセンターの中心、市役所・議会
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10


シビックセンター近くにある立派なビルは、サンフランシスコ法科大学(San Francisco Law School)
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10



マーケット通りでグリーンアクションが入っているビル(茶色)
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10

 
下の写真は知人の岡部一朗さんがよく引き合いに出していたサンフランシスコのパブリック・ライブラリー(公立図書館)だ。シビックセンターの一角にあり、利用者数は多いようだ。


サンフランシスコ市の有名な公立図書館
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10


●ダウンタウンのデザインビル

 SFO最大の目抜き通りでであるマーケット通りをゆっくり歩く。

 世界有数の魅力都市、サンフランシスコにはユニークなデザインや色彩のビルがたくさんあった。そのSFOは一人当たりのGDPで世界一の都市であることに象徴されるように、商業・業務・物流・消費のまちでもある。

 半島の比較的狭い地域に多くの人口がぎっしり詰まっている感じだ。SFOの魅力はなんと言ってもその地形にある。どこに行っても急峻な坂道がある。その坂道の上からSFOのダウンタウンやサンフランシスコ湾、サンパブロ湾が一望できる。


撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 in SFO, California

ユニオンスクエアー
 
 ユニオン・スクエアーには33年ぶり(青山)。そのときは左の高層ビル(ハヤット・オン・ユニオンスクエアー)に宿泊した。広場はまるでローマのスペイン広場状態になっていて、階段に市民や観光客が多数座っている。


これはSFOで有名なユニオン・スクエアー。サクラが満開だった。
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 in SFO, California

 ユニオン・スクエアーの隣の通り沿いにイタリアのグッチの広告板があった。いかにもグッチらしい。近々新装オープンするという。


ユニオン・スクエアーの隣に引っ越してくるグッチの大きな掲示板
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 in SFO, California


チャイナタウン

 SFOのダンウ・タウンと言えば、チャイナタウン、中華街である。台湾や福建省から北米に渡ったいわゆる華僑がつくったまちがチャイナタウン。

 中華街チャイナタウン(Chinatown)、中国語で唐人街は、非中国人地域における華僑・華人の街のこと。他に唐人街Tangrenji?)、華埠Huafu)、中国城(繁体字 中國城)、南京町などとも呼ばれている。

 中華街・チャイナタウンで大きなものは北アメリカや東南アジアに多く見られるが、ヨーロッパやオーストラリアでも中華街が見られる。歴史的には日本の長崎の唐人町のように政府の規制によって形成された中華街もある。

 現代の中華街の中にもこの系譜を引くものもあるが、基本的には華僑の集住によって出現する社会的現象であって法律により規定されるものではない。

 いずれにしてもSFOのチャイナタウンは横浜中華街よりも大きく世界最大規模だ。

 チャイナタウンもSFO名物の急坂の途中にあるので、端から端まであるくとなると結構たいへん。私(青山)のように気管支喘息の者にはきつい。


SFO名物の路面電車も坂道の途中に赤信号でストップ
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 in SFO, California


 マーケット通りから北上し、サッター通りまで来ると、遠くに中華街の入り口が見えてきた。


撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 in SFO, California

 
ここが中華街の入り口である。横浜の中華街に比べると派手さはないが、歴史の重みを感ずる。


撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 in SFO, California

 サクラメント通りには唐人街の案内も!これはチャイナタウン(China Town)の中国語表記である。


撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 in SFO, California

 中華街にあったすばらしいライオンのブロンズ像。


撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 in SFO, California

  中華街の坂道の途中にあった愉快なブロンズがあるベンチで見ざる、聞かざる、言わざるの3匹のブロンズ猿と一緒に。以前、ブラチスラバの旧市街にも道路にさまざまなブロンズ像があったが、SFO中華街のそれはユーモラスだ。


撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 in SFO, California

中華街には飲食店以外に、雑貨店、貴金属店、衣類店、生鮮食料品店などいろいろある。おそらく華僑が中華街内部で生活出来るようになっているのだろう。SFOの中華街は世界一といわれるだけあって、線ではなく大きな面としてダウンタウンに存在している。そしてSFOの町に融合しているように見えた。


撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 in SFO, California

 中華街は歩いているだけでも楽しい。やはり車を公共駐車場においてきて良かった。車のことを気にしながらの散歩はだめだ。時間もあるのでゆっくり散歩する。


撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 in SFO, California

 夜も近づくのでチャイナタウンのどこかの店で食事をすることになった。東京でグーグルで調べておいた店をClay 通りとWaverly Placeの交差点で探して入る。チャイナタウンでは小さな店だ。米国ではどんな料理もやたら量が多いが、中華料理でもこれは同じだ。 

 そこで2品だけ頼む。いずれも期待したほどのこともなく、あまりおいしくない。昔もそうだったし、その後、15回ほど仕事で出かけた台北など台湾でもそうだったが、どうも「本場」の中華料理は私の口に合わないようだ。


中華街はSFOの急峻な坂道の途中にある。歩いて上るのは結構たいへん
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 in SFO, California


 
SFOは午前中担当者に話しを聞いたように、結構、世界の大都市の中で最もゼロウエイストの理念と政策に忠実に実行しているまちである。ただ、中華街のように多くの異文化が接するまちでもあり、ことゴミ処理、ゼロウエイストはチャイナタウンでは今ひとつであることが現場から見て取れる。


中華街のゴミ出しはこんな感じ
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 in SFO, California


金融街

 中華街を南に抜けるいわゆるサンフランシスコの金融街に入る。その間に、下にあるような中華式の公園があった。中国人系の市民が多数いて散歩したり、中国式の将棋をしたりと楽しんでいた。これは世界の中華街のどこでも見かける風景だ。

 私は仕事でよく台湾の台北にでかけているが、台北市にも似たような小さな公園が市内のあちこちにあり、早朝から市民が体操したり、ゲートボールしたりと楽しんでいる。

 いずれにしてもサンフランシスコの中華街は、古きよき時代のアジアのまちと現代的、経済合理主義的なアメリカのまちや高層ビルがアマルガムとなった、ある意味でもっともサンフランシスコを醸し出す風景を醸成しているといってよいだろう。


中華街と金融街の間にある公園。多数の中国系の市民がいた
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 in SFO, California

 下は中華街の隣の金融街にできたトランスアメリカ・ピラミッドのピラミッドビル。今やサンフランシスコの一大ランドマークとなっている。 この界隈には証券会社、銀行、大きなホテルなどが集中している。私たちはそのひとつ、ヒルトンホテルで休憩した。


金融街にできたトランスアメリカ・ピラミッドのピラミッドビル
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 in SFO, California


金融街にできたトランスアメリカ・ピラミッドのピラミッドビル
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 in SFO, California


金融街からマーケット通りに戻る途中になんとも刺激的な広告が
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 in SFO, California

 つづく

カリフォルニア環境紀行:全体概要  初日;SanFrancisco
2日目:SanFrancisco(Greenaction) 2日目:Oakland City-Berkeley(GAIA) 2日目:SFO Down Town
3日目:SFO Golden Gate Park  3日目:City of SFO  3日目;Berkeley(Urban Ore, GCM)
4日目:San Pablo Bay  4日目: Sacramento(State EPA, State Assembly, State University)
 5日目:LakeTahoe South  5日目:LakeTahoe North  5日目:Sacramento Old Town
 6日目:Altamont Path(Wind Farm)  6日目:SantaCruz & Half Moon Bay
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