コンチネンタルの朝食をとった後、１０１号線のハイウェーを使いサンフランシスコのダウンタウンに向う。

昨日おおまか下見はしていたが、訪問先のビルまでは探していなかった。ダウンタウンの目抜き通りマーケット通りを訪問先の住所（通りの前にある番号）を頼りに探す。

　とはいえ走る車の中から通りに面するビルの住所の番号を探すのは容易ではない。というのもゆっくり走っていると後ろからブーブーと文句が出るからだ。また大都市の目抜き通りに面するビルは、住宅地と違って番号を見やすく看板にして出していない。

　それでも大まかこの辺だろうと察しをつけた。

やはり訪問先のビルは市役所や議会、市立図書館などが集中するサンフランシスコのシビックセンター近くにあるようだ。次の大問題は、例によって駐車場である。

マーケット通りはサンフランシスコのダウンタウン随一の目抜き通り、表に面しては公共駐車場などまったくない。駐停車は厳しく規制されている。

　さらにこの通りは路上駐車など論外でできない。予定はどうなるか分からず、場合によっては車を駐車場に置きっぱなしにして、オークランドなどにBARTなどで移動するかもしれない。

まだ予約した面会時間には早いので、マーケット通りから一本裏に入ったミッション通りに公共駐車場を探すことにした。まだ、この時点ではまだ訪問先のビルはわかっていない。マーケット通りと並行する一本裏にある通りは、ミッション通りである。サンフランシスコの道路は一方通行ばかり、慣れない私たちには一本裏道とはいっても、そこに行くのも大変だ。

　そもそも、通行方向が日本と１８０度反対のこともある。さらにやたら一方通行が多い。現実には右折、左折が容易ではないことがある。ひとつ間違えば、正面衝突となる。

やっとのことでミッション通りに入る。先に行く車が大きなビルの一階にある駐車場らしきところに入った。よく見れば公共駐車場と書いてあるではないか。今日はかなりの時間駐車することになるので、当然安い公共駐車場でなければならない。私たちもすぐその車に続いて駐車場に入る。目抜きの一本裏通りだからか、この駐車場はガラアキだ。しかも１時間１ドル、６時間以上は１０ドルと書いてあり超ラッキー！　

もたもたしていると係員が来て、予約車用のパーキングエリアを使ってよいという。早速駐車させそのビルの反対側に出た。ここは行き止まりで空き地となっているが、そこからマーケット通りにはすぐだ。

　後で分かったのだが、私たちが車を泊めたビルの隣には、最近できたという連邦政府関係機関が多数入っているいわゆる合同庁舎があった。しかもこの巨大なビルはありとあらゆる省エネ対策がほどこされており、屋上には巨大な太陽光発電パネルまでついている環境配慮型ビルとのことだ。

■グリーンアクション(Greenaction)

公共駐車場に駐車を終えたので、安心してビルの位置を探索する。何と幸運にも駐車場から訪問先のビルは目と鼻の先にあった。これまたラッキーである。一階のエントランスで必要事項を記入し、エレベーターで７階に上る。

　部屋の番号までわかっていたので、そこまで行くと最初の訪問機関、グリーンアクションの代表、ブラッドリー・エンジェルさんが屈託のない笑顔で出迎えてくれた。


グリーンアクションの入り口
撮影：青山貞一、Nikon CoolPix S10 at Greenaction Office in SFO, California

ブラッドリーさんは昨年、来日し日本のごみ事情、とりわけ日本のごみ焼却主義の現場を日本のNGOの案内で見て回ったが、そのとき通訳を依頼されたのが池田こみちさんだった。そんなこともあり、やぁやぁと挨拶もそうそうに、グリーンアクションのメンバーを紹介してくれる。

　グリーンアクションは環境問題、健康問題と人権問題を扱うNGOである。米国には環境正義ということばがあるが、彼らはまさにその環境正義を現場で日々実践している。

　米国の場合、環境正義の対象となるのは、黒人、アジア系アメリカ人、社会経済的に貧困なひとびとだ。メンバーもブラッドリーさん以外は皆、有色人種系のアメリカ人であった。


サンフランシスコのグリーンアクションの事務所で
Photo: Komichi and Teiichi with Greenaction staffs
撮影：Nikon CoolPix S10 at Greenaction Office in SFO, California


サンフランシスコのグリーンアクションの事務所で
Photo:Teiichi with Greenaction staffs
撮影：池田こみち、Nikon CoolPix S10 at Greenaction Office in SFO, California


サンフランシスコのグリーンアクションの事務所で
Photo: Komichi with Greenaction staffs
撮影：青山貞一、Nikon CoolPix S10 at Greenaction Office in SFO, California

　一通り自己紹介をした後、グリーンアクション設立の経緯、現在取り組んでいるプロジェクトなどについて詳しく説明してくれた。私たちも東京から持参した英文のパワーポイントとそれをカラー印字した資料を基に、日本におけるごみ問題、何でも燃やして埋めている実態を統計データ、写真をもとに話す。

●すばらしいゴミ問題動画

　ところで、グリーンアクションの事務所にいたとき、ぜひみてほしいという動画があった。多くのスタッフと財団などからの財政支援を受けて、アニー・レオナードさん（Ms.Annie Leonard）という女性が作成したものだ。すでに２００万回以上見られているという。

　日本からも誰でも以下のＵＲＬにアクセスすれば見れる。ただし、ＰＣ用スピーカーをつけ音声がよく聞き取れるようにしてから見て欲しい！！　英語の勉強にもなる。

　http://www.storyofstuff.com/

　下の写真は事務所でＳＴＵＦＦを見る池田さん。


市民がゴミ問題を考えるためのすばらしい動画
撮影：青山貞一、Nikon CoolPix S10 at Greenaction Office in SFO, California


Ｓｔｕｆｆという名のゴミ問題の動画。
画面にいる女性がナレーションを担当しているアニーさん
撮影：青山貞一、Nikon CoolPix S10 at Greenaction Office in SFO, California


動画の一部。
漫画と音声(画面にいる女性のナレーション）により非常
にわかりやすく、説得力がある！！
撮影：青山貞一、Nikon CoolPix S10 at Greenaction Office in SFO, California


動画の一部。にわかりやすく、説得力がある！！
撮影：青山貞一、Nikon CoolPix S10 at Greenaction Office in SFO, California

　以下はこの動画を作成したスタッフと技術・財政支援者のリストである。

ゴミ問題動画の作成スタッフと協力組織一覧