A Field Trip on Environmental Mission, Strategy and Policy in State, Cities and NPO/NGOs in California, March 2008 |
4日目:サクラメント州政府&州議会 青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda March 2008 転載禁 |
◆2008年3月27日(水) サクラメントまで5kmのところで遠くにサクラメント市街の高層ビルが見えてくる。 とはいえ、サクラメントは約人口45万人、州政府、州議会、カリフォルニア州地方裁判所、サクラメント市などの行政機関中心の小さな町で、サンフランシスコやニューヨークのような超高層ビルなどない。 カリフォルニア州内の都市の人口、面積、人口密度 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 さらに近づくと、州際ハイウェー80号と州道50号線の分岐点に出会う。サクラメントのダウンタウンに行くので、ここでお世話になった80号線とお別れし州道50号に移る。 50号を3kmほど進み、サクラメントのダウンタウンに向う275線に乗り換えるとアメリカン川にかかる黄色い橋の遥か遠方にカリフォルニア州議会議事堂のドームが見えてきた。 前述したように、この町は州政府とサクラメント市関連の施設が散在するいわば新行政ディスクリクトであり、サンフランシスコのような喧騒や雑踏はまったくない。 ちょうど昼時となったので、車を置いてどこかのレストランに入ろうと考えたが、この町では何と、駐車が容易でない。 まだ昼なので9th通りとG通りが交差する近くにあるカフェの前に路上駐車する。ここではサンフランシスコのように5セント、10セントは使えず、すべてクォーターすなわち25セントだけしか使えない。1時間分を入れチャヴェス通りを左に見ながら歩く。路面の市電が走るK通りを左折し少し行くと、やっといくつかレストランが見えてきた。 カフェテラス方式の中華レストランがあるので入る。まだ11時40分なのでそれほどお客はいない。焼きそばにカレー風味のシチューをかけたものと大きな飲み物あわせて7ドルと安い。いつもながら量は多い。 そんなこともあり、翌日タホ湖からサクラメントに帰ったあとの夕食もここでと思い出かけたが、何とこのまちは午後5時30分ごろに完全にクローズドしてしまうらしく、おいしくて安いこの中華料理店はすでに閉まっていた。おそらくサクラメントの中心街では昼食以外しごとにならないのだろう。 昼食後、「9th」と「G」の通りが交差するカフェにいったん戻り、カフェでコーヒーを飲みながら午後の機関訪問の作戦を練る。訪問先はすべてここから歩いてゆける距離にあるので楽だ。路上駐車させている車を移動させクォーターを入れる。 最初はカリフォルニア州環境保護局だ。州のEPAはチャベス公園に面しており、簡単に行ける。EPAが入っている高層ビルは全館禁煙だ。 カリフォルニア州環境保護局の入り口にて Photo:Teiichi in front of California state EPA 撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 at California State EPA in Sacramento, California カリフォルニア州環境保護局の入り口にて Photo:Komichi in front of California state EPA 撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 at California State EPA in Sacramento, California 1階の受付で環境保護局の地球温暖化や気候変動関連の担当部署に連絡を入れてもらう。対応はすごく親切ですばらしい。5分ほどで女性の担当者が気候変動対策法、カリフォルニア州の自動車排ガスに含まれる二酸化炭素排出規制関連の資料を持ってきた。あらかじめカリフォルニア州政府vs連邦環境保護庁の間で現在起きている規制物質の指定と規制権限をめぐる訴訟については情報収集してあるので要点について質疑を行う。何でも彼女の親類が名古屋や串本にいるとのことだ。収集資料および議論については帰国報告に書く。 カリフォルニア州政府での調査が一段落したので、となりにあるサクラメント市のシティーホールに飛び込みで入ってみた。しかし、受付にいた女性は環境部局、廃棄物担当部署がわからず、とりあえず断念した。サクラメントは行政機関や大学が集中しており、一般世帯の割合はそれほど多くないまちなので、サンフランシスコ、オークランド、バークレーなどのように一般廃棄物に関連したゴミ政策はそれほど重視していないのかもしれない。 次の訪問はカリフォルニア州議会である。州議会はサクラメント市ダウンタウンの中心ある。当初、EPAに可能ならシュワルツネッガー知事を表敬訪問したいと要望していたが、知事の日程上最終的に無理となった。残念だが仕方ない。知事の政策秘書から議会案内ツアーへの参加を勧められ参加する。ツアーは午後2時からとのことなので、まずは議会内にある博物館を訪ずれる。カリフォルニア州の歴史、主な自治体の成り立ち、歴代知事、知事が使った古い部屋などを一通り見る。 午後2時地下一階の27番に議会ツアーに参加する。私たち以外にも、議会ツアーに参加を希望した市民や遠くドイツから来た人々が参加した。アル・ゴアに似たイケメンの広報官が知事に成り代わり私たちに2時間も時間を書け丁寧に単なる施設見学ではなく、政策、立法のプロセス、課題などを説明してくれ、その都度、質疑応答に応じてくれる。カリフォルニア州は全米で50ある州でも、人口の1/10以上、GDPでも1/10以上を稼ぎ、圧倒的に連邦に対して影響力がある実力ナンバーワンの州である。大統領選挙でも、上院、下院の連邦議員選挙でもその動向はいつも注目されている。 ●訪問先:カリフォルニア州議会(California State Assmbly) 視察・議論:シュワルツ・ネッガー州知事部局広報・政策秘書 議論及び情報収集内容: (1)カリフォルニア州議会の歴史と役割、仕組み (2)州議会現地視察(Senate 及び Assenmbly) 州議会を案内してくれたシュワルツ・ネッガー知事のイケメン政策秘書 Photo: Staff of California State Assembly who kindly guides us 撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 at California State Assembly in Sacramento, California 私達の訪問時、上院にフルブライト留学生が世界中から来ていた 撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 at California Senate Assembly in Sacramento, California カリフォルニア議会の議事堂 撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 at California Senate Assembly in Sacramento, California カリフォルニア州議会のWeb http://www.assembly.ca.gov/defaulttext.asp 議会ツアー終了後の夕方、 一通り旧市街を見物したあと、サクラメントのダウンタウンから州道50号に乗り、一路ホテルに向う。地図上ではダウンタウンに近いはずだが、実際に行ってみると、高速道路でもある片側4斜線の立派な州道を流れに沿って東にそこそこ行く。 タホ湖がある地域は標高で2000mもあり、この時期、山はもとより道路沿いにも雪が残っている可能性が高い。当日の天候次第では行くこと自体断念せざるを得ない。 (University California Sacrameto) 議論:UCBとNGO/NPO活動との連携について *サクラメント郊外にあるUCサクラメント校のキャンパスを視察 キャンパス・マップ http://www.csus.edu/pa/pdf/campusmap1005.pdf 荷物をホテルに置き、近くにあるカリフォルニア大学サクラメント校にでかけた。このキャンパスも数あるカリフォルニア州立大学同様、総合大学で超広い。何とキャンパス内には大きな4−5階建ての立体駐車場がいくつもある。 ここでは通常の理学部、工学部、文学部、法学部などの学部がホールという名の下に分かれている。教室はもとより教授らの研究室もその一部となっている。何しろ広いのでごくごく一部を視察後、キャンパス内にある学生用食堂・カフェに行く、ここでも学生風の若者がインフォメーションなどを運営しているようだ。 カリフォルニア大学サクラメント校でゴミ分別をみる Photo: Komichi watching Wast selectiion at UC Sacramento 撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 at California Senate Assembly in Sacramento, California おそらく2万人はくだらない大学、キャンパス内にはいくつもの食堂があるはずだが、私たちが訪れた食堂は広いだけでなく、いくつものコーナーに分かれていて、デザインも凝っている。そのうちのひとつにメキシコ料理を扱うコーナーがあったので、そこで少々早めだが夕食を頼む。一人当たり5.8ドル=600円足らずでたくさんのメキシコ料理と大きなカップで好きな飲み物がついてくる。飲み物は多くの種類からひとつを選べる。 そうこうしているうちに夜になり、近くのホテルに戻る。明日はいよいよタホ湖だ!
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