カリフォルニア環境紀行:6日目:オルタモント & サンホセ 全体概要 初日;SanFrancisco
2日目:SanFrancisco(Greenaction) 2日目:Oakland City-Berkeley(GAIA) 2日目:SFO Down Town
3日目:SFO Golden Gate Park 3日目:City of SFO 3日目;Berkeley(Urban Ore, GCM)
4日目:San Pablo Bay 4日目: Sacramento (State EPA, State Assembly, State University)
5日目:LakeTahoe South 5日目:LakeTahoe North 5日目:Sacramento Old Town
6日目:Altamont Path(Wind Farm) & San Hose 6日目:SantaCruz & Half Moon Bay 番外;Flower |
◆2008年3月29日(木)前半
今日は朝から小雨だ。旅行中、天気予報で雨だった日が当日は好天だった。
ついに小雨である。日曜日は一応、ウィンドファームのオルタモントと太平洋岸のサンタ・クルスに行く予定であったが、アポイントメントをとっているわけはない。
とはいえ、池田さんがぜひ太平洋沿いのサンタ・クルスという町に行きたいという。たっての願いでもあり、ストックトン、トレーシー、リバモアー、フレモント、サンホセ経由でサンタクルスを目指すことにした。その途中にウィンドファームがあるリバモアーがある。
とはいえ、地図上で見ると、どうみてもサクラメントからサンタ・クルスへは幹線道路沿いに行っても、最短300km、道を間違えたり、山間地のくねくねの道路が含まれれば400kmはかかる道のりである。サンフランシスコ、サクラメント、タホ湖往復をあわせれば1000km規模のの走行となる。1000kmといえば、カナダのケイプ・ブレトン以来である。
朝、8時30分に州ハイウェー50号線から米国に南北を縦断する巨大な州際フリーウェー5号線に入る。ここで一路、サンホセを目指す。
小雨が降り続くが、南に向っていることもあり、それほど寒くはない。しかも、途中から天気がよくなる。
州際フリーウェー5号は、昨年2007年11月、同じカリフォルニア州のサンディエゴに山林火災現地調査に出かけたとき、ロサンゼルス空港からサンディエゴに向ったときに使った南北弾丸道路だ。
米国を西海岸を縦断する一大フリーウェーである。この5号線は片側平均して4車線〜5車線もある。この道路を使って州都サクラメントからストックトンまで一気に下りる。
ストックトンを過ぎさらにフレンチ・キャンプを通過すると、5号線はロサンゼルス方面に向うことになる。向うといってもここからロスまでは800km以上もある。
私たちはサンホセに向うので、下の写真にあるように5号線から州ハイウェー205号線に乗り換える。
乗り換えるポイントはトレーシーという小さな町だ。
トレーシという小さな町に向かう
トレーシーを過ぎると205号線は州際580号線に合流する。580号線に入りリバモアーから25kmほど西に行くと、ダブリンという小さな町に入る。
●オルタモントのウィンドファームに到着
●訪問先:オルタモント・パス地区の風力発電基地
(Almtamont Path Wind Farm)
視察ルート:州際フリーウェー5号線でサラメントからストックトン
まで一気に下る。ストックトンを過ぎフレンチ・キャンプを通過、
サンホセに向う。5号線から州際道路205号線に乗り換える。
乗り換えるポイントはトレーシーという小さな町。トレーシーを
過ぎると205号線は州際580号線に合流する。
視察概要:580号線のリブモアー方面一帯をオルタモント・パスといい、
その丘には5000基を越す風力発電用の風車が配置されており、
世界随一の自然エネルギー基地となっている。
カリフォルニア州には現在15, 000個以上のタービンが稼働しており
同州における風力発電による総発電量は約25億kwhに及ぶという。
同発電量はカリフォルニア州電力会社(PG&E)総発電量の1.5%に
及びカリフォルニア州の石油火力発電所の発電量にほぼ匹敵。
オルタモント・パス・ウィンドファーム関連Web
http://www.energy.ca.gov/wind/overview.html
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リバモアー周辺はカリフォルニア州が世界に誇る風力発電装置の一大ファームがある。
実際、リバモアー、ダブリンからプリーザントン、フレモント一帯の丘には、おそらく5000基を越す風力発電用の風車が配置されている。何しろその数は尋常ではない。丘という丘に風車がある。
中には壊れているもの、とまっているもの、もちろん多くは元気に回っている。カリフォルニア州のウインドファームはよくテレビや写真で見るが、実物を見たのははじめてだ。何しろその数が半端じゃない。
できれば車を降りて写真を撮りたかったが、今日は現地調査の最終日時間が限られている。時速百キロ前後で走行するの車の車窓からうまく撮影するのは難しい。それでも数多くシャッターを切った。
現地では丘の上に下の写真にあるように多くの風力発電機が設置されている。どの丘にもある。
アルタモントの丘に設置された5000基を超える風力装置
Photo: Wind farm in Altamont
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 in Wind Farms near Livemore in California
下の写真をご覧頂きたい。よくもまぁこんなに沢山の風車を同じ場所に設置できるものだ、と思えるほど多数の風車がある。背景にある丘の上にも多くの風車が立地されている。
アルタモントの丘に設置された5000基を超える風力装置
Photo: Wind farm in Altamont
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 in Wind Farms near Livemore in California
ところで、腐っても鯛とはよく言ったものだ。米国は温暖化対策に不熱心といわれてきた。
確かに国全体としては間違いないだろう。とくにブッシュ政権下の米国は戦争とエネルギー利権に精を出し、環境問題とりわけ地球温暖化の政策、対策には熱心でなかった。京都会議からも離脱した。
だが、ことカリフォルニア州では風力など自然エネルギー開発は他国に劣らず盛んなようだ。日本など足元にも及ばないだろう。
現場でよく見ると、5000以上もあるという風車の半分は壊れているか動いていない。他の風車がよく回っていることから判断すると、壊れているか修理中としか思えない。つまり、数では世界一かもしれないが、維持管理が不十分なため、実際の発電量は計画上の発電量よりかなり低いのではないかと思われた。
とはいえ、現場で半端でない数の風車を見ると、日本の現状はあまりにもミゼラブルであると思ってしまう。
いずれにしても、過去、原発を何度も撃退してきたこの米国、とくに広大な土地を持つカリフォルニア州が本気になれば自然エネルギー開発も一気に進む可能性が高いと思えるすさまじい光景だった。この種の風景やEU諸国でもよく見られるが、まったく桁が違うという感じである。
リバモアーには、化学研究所で国際的に著名なローレンス・リバモアー国立研究所がある。今回は時間がなく、アポもとっていないので寄らない。
●サンホセ到着
そうこうしているうちに、サンホセ郊外に到着する。
サンホセは人口が約95万人もいる。約80万人のサンフランシスコより大きな都市である。
ただし、サンホセは広々とした土地に人口や産業が散在しているため、それほど大きな町に見えない。
サンホセの中心市街地に下り、食事をすることとした。サンホセは土曜なこともあり、ほとんどの店は閉まっていて、レストランもあまり開いていない。
カリフォルニア州内の都市の人口、面積、人口密度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
やっと車が置けるメキシコ料理のファーストフーズのレストランを見つけ食事する。
サクラメントのカリフォルニア州立大学の食堂で食べたメキシコ料理に味がよく似ている。おそらくメキシコ料理の定番なのだろう。ただ量がやたら多いのには閉口する。
池田こみちさん。サンホセのダウンタウンにて
Photo: Komichi in down town San Jose
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 in San Jose,California
食事後、最終目的地であるサンタ・クルスを目指す。
しかし、あらかじめグーグルで作成した地図は縮尺が大きなアバウトな地図なので、サンタ・クルスの地名はあるものの、そこに行く細かい道路地図がない。
ホテルで地図を入手しようにも、ホテルも見つからず、とりあえず太陽の位置を頼りに南に向かう。何とも原始的な方法だが仕方ない。
アバウトな地図にはサンホセからサンタ・クルス方面に向う道路が2本ある。時間はちょうど南中なのだが、2本の道路はいずれも南方向に向う。果たして今走っている道路がどちらの道路か自信がもてない。
もし間違ったら、修正すればよい、と考え進む。
相当南に進んだ時、走っている道路の名がモンテレー通りであると判明する。
サンタ・クルスの南には、ジャズフェスティバルで有名なモンテレーがある。今走っている道路はどうもそのモンテレーに向っているようだ。もし、そうだとすると目的地サンタ・クルスに行くには、途中で右折しなければならない。結局、私たちが当初選んだ道路は間違っていてモンテレー行きの道路であった。
この後、目的地に対し三角形の二辺を行くことになる。
これが結構難儀だった。なぜなら太平洋沿いのサンタ・クルスに行くには、ギルロイという小さな町でモテンレート通りを右折し、小高い丘を越えなければならない。アバウトな地図では縮尺が大きく見えなかったが、丘を越えるためにいくつものつづらおりのくねった道で、Uターンを繰り返さなければならない。その結果、想定した以上に時間がかかってしまった。
こういう道が続く
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S10 in San Jose,California
やっとのことで丘を越えワシントン・ビルにたどり着いたものの、まったく太平洋の海は見えない。地図上ではワシントン・ビルからサンタ・クルスまで30km弱もある。海は見えないが太平洋沿いの道路を一路サンタ・クルスを目指し北上する。
つづく
カリフォルニア環境紀行: 全体概要 初日;SanFrancisco
2日目:SanFrancisco(Greenaction) 2日目:Oakland City-Berkeley(GAIA) 2日目:SFO Down Town
3日目:SFO Golden Gate Park 3日目:City of SFO 3日目;Berkeley(Urban Ore, GCM)
4日目:San Pablo Bay 4日目: Sacramento(State EPA, State Assembly, State University)
5日目:LakeTahoe South 5日目:LakeTahoe North 5日目:Sacramento Old Town
6日目:Altamont Path(Wind Farm) 6日目:SantaCruz & Half Moon Bay 番外;Flower |
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