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萩市の産廃管理型処分場問題の事の起こりは、萩市北東部、阿武町に接する山林に当初ゴルフ場用地として買った土地の一部(約9ヘクタール)に産業廃棄物の管理型最終処分場が計画されたことにある。 以下は事の起こり。 出典:議会の事例研修会用資料から ■萩市の産廃問題、事の起こり 平成元年8月、本市の山林に民間業者がゴルフ場建設計画の申出があり、地域活性化のため、全面的に事業進行に協力していた。 しかしながら、ゴルフ場を取り巻く環境は非常に厳しく、事業は一時凍結していた。 平成16年になり、ゴルフ場建設計画地内に、管理型産業廃棄物最終処分場を設置しその後、ゴルフ場を造成する計画の情報があった。許可権者である山口県に確認したところ、事前協議の手続を準備していることであった。 平成2年にゴルフ場開発者と旧村が締結した(新市継承)した「ゴルフ場の建設に関する開発協定書」第6条において、当該開発業者は、「取得した用地をゴルフ場以外の用途に供してはならない」と規定してあり、信義則違反である。 計画地に最も近い集落には、地下水を水源とする飲料水供給施設を設置しており、また、近傍の集落においても湧水を水源とした簡易水道整備中であり、飲料水への影響に不安がある。 計画の場所は、市街地に近く、国道や県道を利用して全国から大量の廃棄物が集まり、観光都市萩への影響(都市としてのイメージ・観光動線への影響)が大きくなる。 処分場排水により、農作物や水産物の風評被害により農業や水産業への影響が大きくなる。 最終処分場を民間が設置し管理する場合、排水処理及び地下水への浸出問題が発生した場合や事業を閉鎖した場合等、将来的に適正な維持管理ができるか不安がある。 出典:萩・福栄水と命を守る会会報より ◆管理型最終処分場の計画位置と地形計画 出典:議会の事例研修会用資料から ○ 萩市は、山口県の北部に位置し、総面積は698.86?と広範で、北部は阿武町をとりまく形で日本海に面し、東部は益田市(島根県)、津和野町(島根県)、南東部は山口市、阿東町、西部は長門市、美東町に接している。 ○ 地形は、全体として東部の中国山地から北西部の日本海に向かう傾斜地で、南部市境界付近に標高700mを超える山々が連なっている。 ○ 低地は少なく、阿武川河口部に形成された三角州にある市街地とその周辺地に見られ、丘陵地は、田万川地域から須佐地域にかけての臨海部に比較的なだらかに広がっている程度で、大半を山地が占めている。 出典:青山の講演パワーポイント 出典:萩・福栄水と命を守る会ちらしより ◆管理型産廃最終処分場の計画概要 出典:議会の事例研修会用資料から 以下は、産業廃棄物最終処分場設置計画を策定したコンサルタントが萩市に来庁した際に聴き取った計画概要。 1 事業計画者 東京都内に本社のある民間事業者 2 事業計画の概要 ・ 施設の種類 産業廃棄物の安定型最終処分場 ・ 施設の設置場所 萩市黒川地内 (地目:山林 地積:約165,000u) ・ 事業内容
*東京ドームの約1.2倍 ・ 埋立期間 ◆管理型最終処分場事業計画のこれまでの主な経緯
◆反対運動の盛り上がり このように、日本有数の希有な歴史文化を残す萩市に、こともあろうか産廃処分場が計画されたこともあり、萩市、阿武町あげての反対運動が巻き起こった。 出典:萩・福栄水と命を守る会会報第1号より 出典:萩・福栄水と命を守る会会報第2号より 出典:萩・福栄水と命を守る会会報第3号より 出典:萩・福栄水と命を守る会会報第4号より つづく |