第3回 アマルフィ海岸自治体の持続可能性基礎調査 2013-6 A Survey on Sustainability of Costiera Amalfitana Comune 初夏のアマルフィ海岸を行く 2日目 マッサ・ルブレンセ 青山貞一・池田こみち 2013年6月14日 独立系メディア E-wave Tokyo 無断転載禁 |
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2013年アマルフィ海岸現地視察調査報告<125本 全体メニュー> アマルフィの位置 マッサルブレンセの紋章 イタリア国旗 <4>日程・訪問先別ハイライト(2013年6月4日 その2) 最初に、訪問先別の秀逸で希有な景観を写真でブログ風にご紹介しましょう。ソレント半島及びアマルフィ海岸の景観は、単なる自然の美ではありません。9世紀以来、持続する歴史や文化に彩られた空、海、地形によって醸成された希有で秀逸そして洗練された美があります。しかも、そこには慎ましやかな住民の生活と小規模自治体の競争的分権の連携があります。 ◆マッサルブレンセのシークラブ(Sea Club di Massa Lubrense) 2013年6月4日午後 6月4日と5日の宿泊は、ソレント半島突端の自治体、マッサ・ルブレンセ(Comune di Massa Luburense)のリーズナブルなB&Bです。場所がなかなか見つからず3回ほど、周辺をグルグル周りやっとの事でB&Bを見つけました。 シークラブの受付 撮影:青山貞一 Digital Camera Coolpix S8 2013-6-4 B&Bは、下の写真にあるようなギリシャ風の真っ白の大きなテラスが付いた4階だての建物です。崖の上にあります。値段の割にそれはそれで良かったのですが、その後びっくりすることがありました。 B&Bはギリシャ風の真っ白の大きなテラスが付いた4階だての建物 撮影:青山貞一 Digital Camera Coolpix S8 2013-6-4 ここからはカプリ島の絶景が常時見れます 撮影:青山貞一 Digital Camera Coolpix S8 2013-6-4 チェックイン時に、朝食は崖の上から150mほど下にあるシークラブというリゾート施設で行っており、崖の上と下を定期的にシャトルバスが行き来していると言うのです。何だコリャ! しかも、施設は自由に無料で使えるというのですから驚きです。実際、夕食以外はすべて無料でした! ここで夕食を頂く場合は、酒類別で豪華なフルコースが一律一人当たり25ユーロと割安です。というのも、今回の現地調査では夕食をそれぞれの地域のレストラン(Restrante)で食べることが多かったのですが、一人当たり最低でも12ユーロ、通常15ユーロ程度はかかります。したがって、フルコースで25ユーロはリーズナブルなのです。そこで4日はここで夕食を存分に頂きました。 シャトル以外に希望すれば随時、送迎の車を出すとのこと。さっそく海辺にあるリゾート施設に降りて行ってみました。下の写真群は崖の上から海辺にあるリゾート施設に降りてゆくつづら折りの道です。 途中、たくさんのブーゲンビリアの花が咲いていました。ただし、この写真は歩いて降りたときに写したものです。 撮影:青山貞一 Digital Camera Coolpix S8 2013-6-4 崖から降りていったら、ナポリ湾を一望できる浜辺に、リゾート施設がありました! シークラブ・リゾートホテル 撮影:青山貞一 Digital Camera Coolpix S8 2013-6-4 リゾート施設には当然のこととして高給なホテルもありました。おそらくここに泊まると私達が泊まっているB&Bの最低3倍はするな、なんて考えたして(笑い)。 撮影:青山貞一 Digital Camera Coolpix S8 2013-6-4 その後、英国人が多かったので不思議に思い、他の宿泊客にたずねたところ、翌日、イタリア人が英国人と結婚し、披露宴をこのリゾート施設で行うとのことでした。 撮影:青山貞一 Digital Camera Coolpix S8 2013-6-4 この地は、ソレント半島突端に近いマッサルブレンセ、左奧にカプリ島が見えます。 撮影:青山貞一 Digital Camera Coolpix S8 2013-6-4 撮影:青山貞一 Digital Camera Coolpix S8 2013-6-4 撮影:青山貞一 Digital Camera Coolpix S8 2013-6-4 リゾート施設の地先は岩場の海辺(プラべートビーチ)です。ここの水は、この世のものとは思えないほどの美しさです。下の写真からもそれが分かります。 以前、モンテネグロが独立したときにモンテネグロのヘルセグノビにいる友人宅を訪問したことがあります。ヘルセグノビの海浜の水も非常に綺麗でした。ここの海水はそれに負けず劣らず美しい! 撮影:青山貞一 Digital Camera Coolpix S8 2013-6-5 撮影:青山貞一 Digital Camera Coolpix S8 2013-6-5 翌朝の食事のときもシャトルバスで降りてきてバイキングスタイルの「豪華」な食事をいただきました。後にも先にも朝食に乾き物以外がでたのは、この施設だけです。あとのB&Bやアグリツーリズムでは、コーヒー(紅茶)とパンが基本です。 撮影:青山貞一 Digital Camera Coolpix S8 2013-6-5 撮影:青山貞一 Digital Camera Coolpix S8 2013-6-5 夕暮れにはナポリ湾に沈む太陽が時々刻々見えます。 マッサ・ルブレンセのリゾートの夕日 超リーズナブルなB&Bだったがこの種の施設が自由自在に使えた 撮影:青山貞一 Digital Camera Coolpix S8 2013-6-4 つづく 下の表は、マッサ・ルブレンセの自治体としての基礎データです。 |
自治体 名称 |
距離 | 標高 (m) |
人口 | 世帯 | 平均 年齢 |
製造業 企業数 |
従業 員数 |
サービス 企業数 |
従業 員数 |
一次 企業 |
就業 者数 |
行政 事務所 |
職員 数 |
自動車 保有 台数 |
住民 所得 総計 (億円) |
住民 平均 年収 (万円) |
Massa Lubrense |
61 | 0-500 | 12880 | 4218 | 40.3 | 164 | 524 | 230 | 429 | 219 | 713 | 50 | 462 | 10568 | 112 | 80.5 |
Source:青山貞一・池田こみち、環境総合研究所(東京都品川区)