急峻な山の斜面に小さな歴史的なまちが展開するスカーラの景観。コムーネ役場近くから撮影。
撮影:青山貞一、Nikon Cool Pix S10 2011.3
ソレント半島及びアマルフィ海岸の位置。真ん中はスカーラの紋章
アマルフィ市役所にある古代アマルフィ海洋共和国の紋章
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S8 2011年3月
自治体
名称 |
距離 |
標高
(m) |
人口 |
世帯 |
平均
年齢 |
製造業
企業数 |
従業
員数 |
サービス
企業数 |
従業
員数 |
一次
企業 |
就業
者数 |
行政
事務所 |
職員
数 |
自動車
保有
台数 |
住民
所得
総計
(億円) |
住民
平均
年収
(万円) |
Scala |
29 |
136-1225 |
1488 |
498 |
42.1 |
22 |
67 |
26 |
59 |
29 |
91 |
8 |
83 |
1003 |
4.8 |
70.2 |
Source:青山貞一・池田こみち、環境総合研究所(東京都品川区)
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スカーラの中心部 Source:Google Map |
スカーラの公式Web
アマルフィ海岸コムーネの位置図 Source:Google Map
アマルフィ海岸のサレルノ側。奧にアマルフィ、ラヴェッロ、中央にミノーリ、マイオーリ、
手前にチェターラ、ヴィエトリ・スル・マーレが見える
出典:グーグル・アース
スカーラの地図 出典:Google Map
急峻な山の斜面に小さな歴史的なまちが展開するスカーラの景観。ラヴェッロから見た景観
Source:Italiano Wikipedia
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スカーラの位置 Source:Google Map |
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海側から見たスカーラ Source:Google Earth |
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スカーラの案内板 |
スカーラは、アマルフィ海岸コムーネのなかでも急峻な地形のなかにまち全体がある。
ラヴェッロに隣接する小さな古都、スカーラ(Scala)
撮影:池田こみち 使用カメラ Nikon Coolpix S10
●スカーラの歴史と文化
スカーラは南西イタリア・カンパニア州、サレルノ県の小さな自治体である。地形データを見れば分かるように、スカーラは136m~1225mの岩だらけの山の丘陵部に位置している。すぐ隣に国際的保養地であり別荘地のラヴェッロがある。
スカーラは、いわゆるアマルフィ海岸を構成する基礎自治体(コムーネ)の一部であり、他のアマルフィ海岸関連自治体がそうであるように、小規模ながらも住民にとって必要な施設やスクールバスまでの公共サービスがある。スカーラの特産品として栗の栽培が有名だ。毎年、11月の終わりには、栗の祭りが町役場と教会があるスカーラの広場で開催されいる。
スカーラの役場のスクールバス
撮影:青山貞一、Nikon Cool Pix S10 2011.3
スカーラのマーケット
撮影:青山貞一、Nikon Cool Pix S10 2011.3
そのスカーラは、アマルフィ海岸では、コンカ・デイ・マリーニとともに最も古いまちと言える。スカーラはローマ帝国の人々が4世紀にコンスタンティノープルへ行く道路をつくる際に出来たまちである。
アマルフィはじめイタリアさらにアドリア海諸国にある人の顔や動物の顔をした噴水
撮影:青山貞一、Nikon Cool Pix S10 2011.3
スカーラの広場に面するコムーネの役場
撮影:青山貞一、Nikon Cool Pix S10 2011.3
スカーラのまちの歴史は、アマルフィの海洋共和国と密接に関連している。アマルフィの海洋共和国は、後にマルタ騎士団の騎士となり
"Malta Hospitallers"を創設したヘラルド・サッソ兄弟の生誕地でもある。
スカーラには、多くの古い教会、貴族邸宅や壁の遺跡がある。とくに壁の遺跡はスカーラのまちを外敵から守るために築造されたものである。
スカーラは、まちがもっている歴史的、文化的な特徴と特異な建築的遺産の保存活動が評価され、近年
"Villaggi d'Europa" (European Villages)、すなわち"ヨーロッパの村"(欧州の集落)に選定されている。
この"ヨーロッパの村"は、特徴ある欧州の小さな村づくりをしている自治体の連合活動であり、欧州連合の登録商標となっている。
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■スカーラの教会群
スカーラには下の案内板にあるように、多くの教会、大聖堂などがある。
バロック時代に再建されたスカーラの教会には大聖堂、中世の地下聖堂、
フォロ・マリネッラの墓、鐘楼やロマネスク様式の教会、ゴシック様式の
サンピエトロ教会、サン・ジョヴァンニ・バッティスタ教会などがある。
アマルフィ海岸で最も古い村、スカーラの案内板
8つの教会や大聖堂が掲載されている。 撮影:青山貞一、Nikon Cool Pix S10 2011.3
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スカーラの広場に面する聖ローレンツォ大聖堂
撮影:青山貞一、Nikon Cool Pix S10 2011.3 |
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スカーラの広場に面する聖ローレンツォ大聖堂の鐘楼 撮影:青山貞一、Nikon Cool Pix S10 2011.3 |
スカーラ (トリップアドバイザー提供)
スカーラ (トリップアドバイザー提供)
スカーラ (トリップアドバイザー提供)
■スカーラの地形と自然景観
スカーラ (トリップアドバイザー提供)
スカーラ (トリップアドバイザー提供)
スカーラ (トリップアドバイザー提供)
スカーラ (トリップアドバイザー提供)
Scala Fenicia (Phoenician Steps) (トリップアドバイザー提供)
ラヴェッロ、アマルフィ、ミノーリの上空からソレント半島の先端(カントーネ)を見た立体図
ソレント半島の左側がアマルフィ海岸。半島の右側にソレントがある。
急峻な断崖絶壁の地形にカントーネ、ポジターノ、アマルフィなどのまちがへばりついている
■スカーラの隣はラヴェッロ
ラヴェッロは司教がスカーラに移る以前の1086年から
1603年まで教区のまちであった。
一方、ラヴェッロはアマルフィ海洋共和国時代、
非常に重要なまちであった。
それはアマルフィが839年から1200年まで
地中海貿易で重要な貿易力を持っていたからである。
ラヴェッロは歴史的に芸術家、音楽家、作家らに
究極の活動の場を提供してきた。
その中には、リヒャルト・ワグナー( Richard Wagner),
M. C. Escher, Giovanni Boccaccio,
Virginia Woolf, Gore Vidal,, Sara Teasdale
といった音楽家や芸術家の著名人が含まれる。
1953年より毎年夏、ワグナーを記念し、
ラヴェッロ・フェスティバル
"Ravello Festival"が開催されている。
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