小さくてもキラリと光る持続可能な社会の姿を求め
春まだ浅い南イタリア・アマルフィ海岸を行く
Sud Italia in primavera, andare in Costiera Amalfitana |
■チェターラ(Cetara) 基礎調査(概要) 基礎データ① データ② アマルフィ海岸(とは アマルフィ公国とは
テルミニ ネラーノ カントーネ マッサ・ルブレンセ ソレント サンタニェーロ ピアノ・デイ・ソレント ポジターノ プライアーノ フローレ コンカ・デイ・マリーニ
アマルフィ アトラーニ ラヴェッロ スカーラ ミノーリ トラモンティ マイオーリ チェターラ ヴィエトリ・スル・マーレ 参考 ポンペイ ナポリ サレルノ |
最新論考 2013年6月 アマルフィ海岸現地視察調査報告 <125本 全体メニュー> 世界紀行 アマルフィ海岸 |
海側から見たチェターラの夕暮れ
撮影:青山貞一 デジカメ Nikon CoolPix S8
ソレント半島及びアマルフィ海岸の位置。真ん中はチェターラの紋章
アマルフィ市役所にある古代アマルフィ海洋共和国の紋章
撮影:青山貞一、Nikon CoolPix S8 2011年3月
自治体
名称 |
距離 |
標高
(m) |
人口 |
世帯 |
平均
年齢 |
製造業
企業数 |
従業
員数 |
サービス
企業数 |
従業
員数 |
一次
企業 |
就業
者数 |
行政
事務所 |
職員
数 |
自動車
保有
台数 |
住民
所得
総計
(億円) |
住民
平均
年収
(万円) |
Cetara |
10 |
0-932 |
2357 |
770 |
43.1 |
13 |
46 |
70 |
119 |
47 |
149 |
10 |
85 |
1175 |
17.3 |
74.8 |
Source:青山貞一・池田こみち、環境総合研究所(東京都品川区)
チェターラの中心部 出典:Google Map
チェターラの公式Web
アマルフィ海岸コムーネの位置図 Source:Google Map
アマルフィ海岸のサレルノ側。奧にアマルフィ、ラヴェッロ、中央にミノーリ、マイオーリ、
手前にチェターラ、ヴィエトリ・スル・マーレが見える
出典:グーグル・アース
チェターラ Source:Google Map
チェターラの遠景 Source:English Wikipedia
■チェターラの歴史と起源
チェターラの起源は、西暦880年にイスラム人のグループがこの地に定住したことに始まる。
その後、主にマグロ(tuna)漁に携わる漁師らの漁村として発展した。チェターラ(Cetara)という名は、ラテン語のCetarria
(ギリシャ語のKeteia)にあり、大きな魚類の魚商という意味があるという。
チェターラの人口は2355人(2001年時点)確かにまちには、イスラムっぽい建築や構造物がたくさんあった!
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撮影:青山貞一 デジカメ Nikon CoolPix S8 |
チェターラ(Cetara) Source:Google Map |
■ミニ版アマルフィ、景観と水質が秀逸な漁港、チェタラ
2011年3月のアマルフィ海岸現地調査では、2度にわたりアマルフィ海岸でもサレルノの近くにある
チェターラ(Cetara)という漁港を訪ねた。2008年の現地調査のときは、時間の関係でチェタラまでは
来ていなかった。この漁港では、まるでアマルフィのまちのミニ版を見るような希有で秀逸な景観を存分
に満喫できた。背後にはとんがった高い山がそびえ深い谷も見える。その前にはティラニア海がある。
漁港の防波堤の上が散策ルートになっている。この時は夕暮れで天気が
悪かったが、夕暮れの風情、風景も格別である。
撮影:青山貞一 デジカメ Nikon CoolPix S8
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チェターラで驚いたのは、海の水の綺麗さだ。写真を見て欲しい。到底
この世のものとは思えない美しい水である! 遠くに見えるのがサレルノのまちだ。
この世のものとは思えない美しい水である! 遠くに見えるのがサレルノのまちだ。
撮影:青山貞一 デジカメ Nikon CoolPix S10
Cetara (トリップアドバイザー提供)
Cetara (トリップアドバイザー提供)
チェターラの海岸にて
撮影:池田こみち デジカメ Nikon CoolPix S10
海側から見たチェターラ Cetara (トリップアドバイザー提供)
水質がすばらしいチェタラーラの海 Cetara (トリップアドバイザー提供)
水質がすばらしいチェタラーラの海 Cetara (トリップアドバイザー提供)
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撮影:青山貞一 デジカメ Nikon CoolPix S8
撮影:青山貞一 デジカメ Nikon CoolPix S8 |
撮影:青山貞一 デジカメ Nikon CoolPix S8
撮影:池田こみち デジカメ Nikon CoolPix S10
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チェターラの漁港に着いた漁船?
撮影:青山貞一 デジカメ Nikon CoolPix S8
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私達は、このチェターラで昼食をとった。お店は以下の写真にある地元の洒落た レストランだ。オーダーしたのは、パスタだったが、値段も結構したが、何しろこの上なく美味しかった。10日間イタリアに滞在したなかで、最も美味だったのが、この店のパスタであった!港にも近く、雰囲気も最高。
後で調べたら何でも、この店で使っている魚醤は、ギリシャ、ローマ時代に発祥の起源を持つものらしい。
アンチョビを作る要領でカタクチイワシの頭と骨と内臓を取り除いたものを塩漬けにして、寝かせて熟成していくうちに、徐々に旨み成分がにじみ出てる。その液体を濁りがなくなるまで何度も濾して出来たのがこの魚醤だそうだ。この魚醤の起源は古代ギリシャ・ローマ時代にまで遡るといわれ、宗教徒たちがクリスマスイヴの晩餐のための質素な料理として、使われていたそうだ。
出典はLA DOLCE VITA |
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<コラム>
今ではイタリアのスーパーリゾート地として名高いアマルフィ海岸にひっそりとたたずむチェターラの町。他の町に比べ、今でも漁港を持ち、漁を行っている現役なのだ。
その素晴らしい漁師たちにほれ込んだ北アフリカ一帯のコロニアルは、18世紀末から19世紀にかけチェターラの漁師たちを招集し漁を行っていた。
当時フランスの植民地だったアルジェリアは青魚の保存食に長けておりチェターラの漁師を早速送り込んだ歴史もあるほどチェターラの漁師は名高かったのだ。
1900年代半ばには、20艘以上あった片口イワシ漁船も、今ではたった2艘だけが、細々と漁をしているのみとなったそうだ。
出典:Piazza Italia |
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チェターラの漁師達。協力してひとつの漁網を修復している。
撮影:青山貞一 デジカメ Nikon CoolPix S8
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Cetara (トリップアドバイザー提供)
チェターラの大聖堂
撮影:青山貞一 デジカメ Nikon CoolPix S8
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撮影:青山貞一 デジカメ Nikon CoolPix S8
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撮影:青山貞一 デジカメ Nikon CoolPix S8 |