超高層ビルの谷間の日本の美 東京芝の増上寺 9. 鐘楼堂 青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda November 10, 12, 15 2014 Alternative Media E-wave Tokyo 無断転載禁
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◆鐘楼堂 最初の鐘楼堂は寛永十年(1633年)に建立されましたが、現在の鐘楼堂自体は戦後の再建によるものであります。鐘楼堂に収められている大梵鐘は、延宝元年(1673年)にあまりの大きさに七回の鋳造を経て完成し(東日本で最大級といわれております)、 増上寺鐘楼堂 増上寺鐘楼堂 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400 2014-11-12 江戸自慢三十六興 増上寺大鐘 (浮世絵) 出典:江戸・東京デジタルミュージアム 徳川将軍家の菩提寺として有名な増上寺の大梵鐘は、延宝元年(1673)、品川の御殿山で椎名伊予守によって鋳造されました。高さは約3m、重さは約15tという巨大な梵鐘は、四代将軍・家綱の命により作られた、江戸で初めての梵鐘といわれています。 紅葉の中の鐘楼堂 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2014-11-12 鐘楼堂の解説 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2014-11-12 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400 2014-11-12 撮影:池田こみち Nikon Coolpix S6400 2014-11-12 江戸三大名鐘の一つに数えられています。朝と夕べ、二回撞くその鐘の音は、時を告げるだけではなく、人を惑わす百八の煩悩を浄化し、人々の心を深い安らぎへと導く六度の誘いでもあります。 江戸時代の川柳には「今鳴るは芝(増上寺)か上野(寛永寺)か浅草(浅草寺)か」・「江戸七分ほどは聞こえる芝の鐘」・「西国の果てまで響く芝の鐘」等と謳われ、江戸っ子鐘と親しまれています。 ◆水盤舎 増上寺の水盤舎 出典:グーグルストリートビュー 水盤舎(すいばんしゃ)は、参拝者が身を浄めるために手水を使う施設のことです。水盤舎は、神社、寺院の参道脇または社殿脇に置かれ、参詣者が手や口を漱ぎ清めるために用いられます。 多くの水盤舎は、四方転びの柱が用いられ、四方吹き放しとなっており、その中に水盤が据え付けられています。柄杓が置かれており、それを使用します。柄杓にすくった一杯分の手水(ちょうず)を使い、一連の所作を行います。 増上寺の水盤舎 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2014-11-15 水盤舎は、もと清揚院殿霊廟(甲府宰相綱重公・三代家光公三男)の一部であり、明治時代の解体・昭和の空襲を逃れたものを、現在地に移築したもの。徳川将軍家霊廟建築を伝える貴重な遺構のひとつであります。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2014-11-15 増上寺では焼け残った建築のうち以下のものが重要文化財に指定されています。 つづく |