真田の里、信州旧真田町 大笹の関 青山貞一 池田こみち 鷹取敦 September 5 2016 Alternative Media E-wave Tokyo 無断転載禁 |
2015年9月20日午前9時過ぎ、私達は北軽井沢の保養所から長野県真田町にある角間渓谷に向かいました。 下はグーグルマップの経路分析で見たルートと時間です。大笹で国道144号線に出た後、群馬と長野の境界にある鳥居峠を通ったさらに直進した後、南に左折します。所要時間は40分ほどでした。 北軽井沢から角間渓谷へのルート 出典:グーグルマップ 信州から上州に入るルートは、北から南までいくつかあります。 北から紹介すると、まず信州の高山村、上州の万座、白根、草津を経由し、信州街道に降りるルートがあります。次は今回使用した信州の旧真田町から鳥居峠を通り上州に入るルートです。 その南には、1500m〜1800mの山を越える「湯の丸峠」を通り上州の鹿沢に出るルート、その南には信州の北相木村から「十石峠」を通り上州の南牧村を問うる武相街道ルート、さらに信州の川上村から「三国峠」を通り埼玉県の秩父に向かうルートがあります。 下図はそれらを示しています。以下の5つの峠以外に、実は群馬県の上野村から長野県南相木村に通ずるぶどう峠がありますが、一年のうち大部分は閉鎖されています。 以下は長野県(信州)から群馬県(上州)、埼玉県(秩父)に抜ける峠を示しています。今回はこのうち、鳥居峠を通過しています。 出典:グーグルマップ 上記4つのルートはいずれも現存し、私たちはそれらすべてのルートをすでに車で走破しています。 今回、私達が別荘から旧真田町にある角間渓谷に行くには、そのうち国道144号線を使います。このルートは、群馬県嬬恋村を走る国道144号線で、途中「大笹の関」があります。そして江戸時代、鳥居峠を通るこのルートは「信州街道」と呼ばれています。 下の写真がその「大笹の関」です。別荘からここまでは約15分でこれます。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2015-5-GW 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2015-5-GW 大笹の関は、江戸時代の1662年、江戸幕府から許可され、沼田藩主、沼田伊賀守により大笹宿の西端鹿之籠沢(小武沢)の崖に臨んだ位置に設けられたとあります。その後、天和元年(1688年)沼田藩は改易、明治の廃関まで幕府の所轄となっていました。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2015-5-GW なお、大笹関所は、一反五畝八歩(約450坪)とされ、中央に白洲を、それに向かって改所(取調所)などが設置され、周囲は土塀や木柵で限られ、それぞれに北門(正門)、東門が設けられました。 ここに再現された門は、昭和31年、廃関後、土屋現減三郎の先祖が払い下げ所属していたものを別所に復元していましたが、五隻所橋架け替えに伴い。現地に移転、再現したものです。 撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S8 2015-5-GW つづく |