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歴史文化遺産の宝庫である唐津は、「虹ノ松原」に象徴されるような「みどり」環境とともに、秀逸な海、川、運河、堀、水路など水辺環境、水辺空間が大きな特徴をなしていると思う。 実際、旧城下町はどこをあるいても、海、川、運河、堀、水路などの水辺がまちづくりの大きな素材として今なお生かされていることを知る。 とりわけ唐津湾と松浦川は水辺空間、水辺環境の一大遺産である。 鶴舞橋を渡った後、その松浦川の河口沿いを南側に向かって歩く。 城のすぐ南の城内には、現在、唐津市営駐車場がある。唐津城を見学する観光客らは、この市営駐車場(有料)に車を置き、3つの見学コースを選ぶ。 ここから下の写真にある水上タクシーの乗り場が見える。江戸時代はこれを城下渡しといっていたようだ。水上タクシーは唐津湾に浮かぶ台形の島、高島まで行ってくれる。時間があれば高島まで行ってみたかったが、何しろ時間が限られていたので、今回はあきらめた。 城下渡し(現在は水上タクシー)のりば 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2010.9.11 下の写真では水上タクシーの船着き場が右に見える。一方、定期船は城内橋を渡り左に行った宝当桟橋から高島に向け1日行き6便、帰り6便が就航している。料金は片道200円である。 左が本格定期船が出る宝当桟橋。右は水上タクシー乗り場 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2010.9.11 唐津市営駐車場の一角に「火の見櫓」が立っている。復元されたものだが、なかなか風情がある。 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2010.9.11 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2010.9.11 下は、火の見櫓の近くから松浦川上流を撮影したもの。松浦橋も見える。川の幅員が広く海のように見えるがれっきとした川である。 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2010.9.11 上の写真、下の写真ともに、左側にある一番手前の山が有名な鏡山である。標高は284mある。この鏡山山頂から見る虹ノ松原や唐津湾、唐津市街の眺望は格別とのことだ。しかし、今回は時間の関係もあり残念ながら登らなかった。 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2010.9.11 出典:グーグルアースより青山が作成 唐津を歩いていると、いたるところで松浦川やその河口、支流に出会う。 以下、松浦について解説する。
市営駐車場から出て城内橋を渡る。下を流れるのは町田川である。橋の左側は松浦川が唐津湾に注ぐ河口である。 北側から南側を見た城内橋 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2010.9.11 実は城内橋を渡る直前に<舟入門>の遺跡があった。船入門は藩主の参勤交代の際の出入りや御蔵への納入物品の出入りに利用されたそうだ。 舟入門の絵図 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2010.9.11 下の写真の手前の水路石垣部分が<舟入門>の名残という。 城内橋と舟入門 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2010.9.11 城内橋を渡りきると、宝当桟橋があり水上タクシーとは別に、定期航路で船が高島との間を行き来している。この宝当桟橋は唐津城を撮影するビィスタポイント(Vista Point)ということで、撮影したのが下の写真である。左は城内橋、真ん中に唐津城、右は火の見櫓が見える。 宝当桟橋側から撮影した唐津城と城内橋。右側が松浦川。橋より左が町田川 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2010.9.11 城内橋。橋より左が町田川河口、橋より右が松浦川 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 2010.9.11 つづく |