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翌2012年9月6日、前回8月中旬に北軽井沢別荘に来たとき、はじめて見た中之条町、旧六合村にある「大仙の滝」(おおぜんのたき)の背後にある「世立八滝」を見に行くことにした。 「大仙の滝」(おおぜんのたき) 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 「大仙の滝」(おおぜんのたき) 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 「大仙の滝」(おおぜんのたき) 撮影:鷹取敦 Digital Camera CASIO EX-H20G この「世立八滝」は国道405号線沿いにトレッキングコースの入り口がある。下の案内板にあるように、国道405沿いに「大仙の滝」があり、その背後に「段々の滝」、「箱の滝」、「久内の滝」などの滝がある。 「旧六合村、現中之条町の「世立八滝」案内板 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 滝を見に行くとひとことで言っても、旧六合村の「世立八滝」がある地域は、標高1000m近くある。 標高があるだけでなく、群馬や奥秩父の滝の多くは当然のことながら山と山の間の深い渓谷の奥底にある。通常は登山家や沢登りを専門とするその道のひとでもない限り、見れないものだ。 私達は岩場の登山や沢登りのマニアでもない。またまともな登山も年に一度するかどうかである。ただ、北軽井沢別荘には、本格的な登山靴を常備しており、いざというときには、これを履いてゆくことにしている。 今回、私は「大仙の滝」の背後にある「段々の滝」、「箱の滝」、「久内の滝」などの滝がある地域は、どうみても奥深い谷底にあるのではと察して、本格的な登山靴を履いて行った。実はこれが大正解であった。 上の案内図にも書いてあるのだが、国道406号線沿いにある「大仙の滝」の横から登ってゆく「段々の滝」は、信じられないほど急な登りのあと、今度は一気に急峻というか、おそらく斜度が60度もある崖に設置された階段を降りてはじめて見られる滝であった。 下は急峻な登りが50mほど続いたあと、頂上近くで見られる「天狗の足跡」と名付けられた大きな岩盤である。巨大な岩の側面に大きな足跡のような穴がすっぽり空いていた。 頂上近くで見られる「天狗の足跡」 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 撮影:池田こみち Nikon CoolPix S10 頂上近くで見られる「天狗の足跡」 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 このあと、まだまだ急な階段を上る。 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 この辺はまだ序の口。急峻だが、写真のような手すりとフェンスが常備されており、ゆっくり足下を注意しながら乗り降りすれば、誰でも滝壺まで行き着ける。 「段々の滝」に向かう途中 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 さらにこのうような階段を上ってゆく。 「段々の滝」に向かう途中 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 この写真は滝の側から撮影したもの。隙間から見える階段は斜度が60−70度。滝壺には、この階段を使い30mほど降りることになる。下に見える水が滝壺の一部。 「段々の滝」の後ろから撮影 遠くに降り的な垂直に近い階段が見える 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 やっと滝壺近くに来たところ。 おそらく大降雨後だと、池田さんが立っている場所は腰の位置まで水がくるはず。 「段々の滝」にて 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 「段々の滝」にて 撮影:Nikon CoolPix S10 「段々の滝」 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 滝壺から山側に出るには、下の写真にあるジュラルミンで出来た大きく長いハシゴを登ることになる。この階段が2段ある。 私はお昼の食べ物を紙袋に入れ持っていたこともあり、この斜度70度以上有りそうなこの階段を上るのは結構きつかった。 ジュラルミンで出来た大きく長いハシゴを登る 撮影:池田こみち Nikon CoolPix S10 以下は約12mと約10mの2段のジュラルミンのハシゴを登ったところから撮った写真。滝は川の字になって3つの流れで滝壺に落ちる。おそらく水量が多くなると一本の横長の滝となるはずだ。 高巻きして見た「段々の滝」と滝壺 撮影:池田こみち Nikon CoolPix S10 ウィークデーのためか、私達以外には5歳ほど年長(お話ししたときに伺った)のご夫妻のみだった。ご主人は70歳とおっしゃっていたが、スイスイと急な階段を上り下りしていた。奥様は何とツッカケ(サンダル)、それも中ヒールのサンダルで来ていた。 これにはびっくり。それでもあちこちの山をご夫妻で登っているとのことで、奥様は遅れながらも最後まで行き着いていた。 このあと、2つの小さな滝を見た。 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 「箱の滝」 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 「久内の滝」 撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 ここまでくると、かなりグロッキー(笑い)。 「仙の滝」近くにて 撮影:池田こみち Nikon CoolPix S10 「世立八滝」のうち上記以外の滝は、工事中でトレッキングコースからは見えなかった。 今回、「世立八滝」のトレッキングコースを苦しみながらも楽しんだのだが、数年前埼玉県の奥秩父にある類似カ所(深い渓谷)をトレッキングしていた高齢者のうちの一人が体調を悪化させたが、渓谷からは携帯電話が通じず、ひとりが尾根まで登りそこから救急ヘリの出動を要請した。 要請を受け埼玉県のヘリが現場に飛んだが、山深くまた谷も深いこともあり、何とそのヘリも渓谷に落下、遭難してしまった。 そのヘリの落下現場を日本テレビのバンキシャの取材班の二人の若者が奥秩父の渓谷に入ったが、最終的に遭難し、二人の遺体が発見された。 日本テレビは検証番組はおろか、この遭難事故についてまともな論評すら出さなかったが、私達は2度に分たり現地調査を行い、さらに3次元GISなどを使って、なぜ取材班は遭難したかについて検証し、報告した。 今回の「世立八滝」は、自治体がおそらく巨額の資金でトレッキングコース、すなわち登山道ではなく登山のための手すり付きの階段とジュラルミンのハシゴなどを整備したので、それこそサンダルでも滝壺に降りることが出来、また国道前登ることもできた。 しかし、自然のままの奥秩父では、滝壺がある渓流まで降雨のあと、軽装備の記者が降りるのは至難の業であること、また降雨後なので水かさも上がっており、転落したあと、流された可能性があることが分かった。 これについては、以下に私達の報告があるので、関心有る方はご覧頂きたい。 さらに詳細は、独立系メディアの<安全安心>のスレッドをご覧頂きたい! つづく |