エントランスへはここをクリック   

真夏のスペイン

スペイン・アンダルシア短訪

フェリア・デ・マラガ

鷹取敦

掲載月日:2016年9月15日
 独立系メディア E−wave
無断転載禁


内容目次
  1 歴史的背景 付 滞在中の個人線量記録
マラガ 8/14 2 歴史と街並み | 3 ヒブラルファロ城 | 4 アルカサバ
8/19 5 カテドラル | 6 ピカソ美術館・ピカソの生家 | 7 フェリア・デ・マラガ
8/20 8 アタラサナス中央市場
セビリア 8/15 9 歴史と街並み | 10 アルカサル | 11 カテドラル
| 12 マエストランサ闘牛場・黄金の塔 | 13 スペイン広場
コルドバ 8/16 14 歴史と街並み | 15 ビアナ宮殿 | 16 ポトロ広場・ローマ橋
| 17 メスキータ | 18 アルカサル・シナゴガ・アルモドバル門 | 19 灯火のキリスト広場
グラナダ 8/17 20 歴史と街並み | 21 サンタ・アナ教会・アルバイシン地区 | 22 カテドラル・マドラサ
| 23 アルハンブラ・庭園 | 24 アルハンブラ・宮殿 | 25 フラメンコ

◆マラガの祭り(フェリア・デ・マラガ)

 8月中旬の1週間、マラガでは、フェリア・デ・マラガ(Feria de Malaga)というお祭りが開かれます。

 フェリアとは、スペイン各地で15世紀末にカトリック両王の「スペイン」(厳密には、この時代はまだ1つの国ではありません)が、マラガを「解放」した記念として開かれるお祭りです。特にセビリアやマラガのフェリアは国際的にも有名です。マラガではカトリック両王がマラガに入城した8月19日を中心にマラガの中心部と郊外で開かれます。マラガ入城の2年後に聖母をたたえる催しが、その翌年には闘牛が開催されるようになったのが起源のようです。(参考1参考2

 スペイン、特に南部のアンダルシア地方では、長い間イスラム支配下にあった歴史的事実と、レコンキスタの歴史を抜きには、何事も語れないことが分かります。

 期間中は朝から夜中まで、お祭りが続き、街中ではギターの演奏やフラメンコ衣装を着た人達が踊り出す光景を目にします。ちょうどマラガを訪れた期間がフェリアの期間中で、他の都市では人が屋外からいなくなる2時〜夕方の時間帯にも街の中心地は人であふれていました。

 郊外では、期間限定の遊園地まで設置されるようです。ホテルのテレビで見た地元のローカルチャンネルでは、中心地、郊外から、生中継、録画などでお祭りの様子が放送されていました。

 マラガのフェリアといえば、カルトハル(Cartojal)という甘い白ワインがつきものだそうです。フェリアでは首から白いグラスを提げて、カルトハルを飲む習慣があるそうですが、当日はグラスを提げている人は見かけませんでした。今はピンクと白の水玉のプラスチックのカップが使われているようです。

 ピカソ美術館からピカソの生家に移動する途中に、下の写真のように派手なピンクのシャツとハットの出で立ちで楽器を演奏しながら移動する一行に出くわしました。後で気がついたのですが、シャツに書いてるのは「カルトハル(CARTOJAL)」という文字でした。


撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900

 マラガの街角に大勢の人が集まっていて、通り抜け出来そうもありません。正面の建物をみると二階にさきほどみかけたピンクの楽団がいます。この一角を迂回して反対側に行ったところカルトハルの屋台がありました。カルトハル目当ての人が集まっていたのかも知れません。


撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900

 カルトハルを「宣伝」(?)する楽隊でした。


撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900



撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900

 ステージのギターの演奏に、通りがかりの若い人もベテランも踊り出しています。


撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900


撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900

 マリーナ広場では16時頃の気温が37℃でしたが、この日は大勢の人が繰り出していました。


撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900

 マリーナ広場は、初日(8月14日)に訪れた時からテレビ局のイベントのテントが設置されていました。最初の時は分からなかったのですが、どうやらフェリア(お祭り)のイベントの一貫として、テントの中でも地元の人達の踊りなどのイベントを行い、地元テレビ局が中継していたようです。


撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900

 下の写真はホテルに戻った時に見た地元テレビ局の映像です。上のテントからの中継映像だと思われます。


撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900

 下は翌朝8時のテレビです。前日の様子の録画と思われます。


撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900

 熱帯植物園となっているパセル・デオ・パルケの歩道でも年配のおばさま方(とおじさま方)が陽気に踊っていました。音楽とともに誰もが踊れる様子は、沖縄の文化を彷彿とさせます。


撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900


出典:グーグルマップ

 灼熱の中、ややへばりながら港沿いを歩いて、一旦、ホテルに戻りました。上の地図のマリーナ広場から港沿いに東に歩きました。下の写真は港の様子です。事故防止のためか広い歩道スペースと海の間はガラスの壁で仕切られています。


撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900

 マラゲタ闘牛場の横を歩く家族連れ(?)です。お祭りの日らしくフラメンコの衣装を着ています。


撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900

 17時にはさらに気温が上がって38℃になっていました。予報を見ると、19時頃までが暑さのピークのようです。ちなみにマラガは早朝や夜もそこそこ暑いのですが、内陸の都市では、朝夕は涼しく、特に早朝は20℃を切るくらいでした。


撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900

 ホテルの前のバス停の広告にもフェリア・デ・マラガ(FERIA DE MALAGA)2016と書いてありました。


撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900

 ホテルで一休みし、再度、バスにのってカテドラルまで行き、カテドラル前のオビスポ広場で食事をしました。

 お祭り期間中のためか、初日もこの日も街中で警察の車両(バンや二輪車)と警官をよく見かけました。下はカテドラルの未完成の塔の角のあたりです。


撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900

 カテドラル前は、お祭りの後の清掃をする人や路面を洗浄する車両等が走ります。20時過ぎですがまだまだ明るく、オビスポ広場では大勢の人が食事をしています。


撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900

 下の5枚の写真がこの日の夕食です。



撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900

 21時過ぎにはようやく日も暮れて暗くなりました。気温はまだ34℃ですが、直射日光がないため、それほど不快ではありません。


撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900

 フェリアの時期に開催されるという闘牛もこの時刻に終わりにさしかかったようです。


撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900

 闘牛場内で拍手をしてる人が見えました。


撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900


つづく