真夏のスペイン スペイン・アンダルシア短訪 コルドバ・ポトロ広場・ローマ橋 鷹取敦 掲載月日:2016年9月15日
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ビアナ宮殿から南下してローマ橋の方に向かっています。 出典:グーグルマップ(大文字は筆者) 下は途中で見かけた遺跡です。「la Ermita de la Aurora」とあります。ローマ帝国時代の壁に沿って建築され1725年に完成した宗教施設の遺跡のようです(参考) 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 中を覗いてみました。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 通りがかりの店で水を購入します。熱中症にならないよう、水の補給は欠かせません。 撮影:鷹取美加 CASIO EX-ZR700 下も通りがかりに見つけた門です。このように街の至る所に、街の景観の一部として遺跡が保存されているようです。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 ■ポトロ広場グアダルキビル川近くのポトロ広場に到着しました。上の方のグーグルマップにもマークの横に小さな文字でポトロ広場と書いてあります。コルドバの市の紋章がポトロ(子馬)で、15世紀におかれた仔馬の像の噴水がこの広場にあります。また、ドン・キホーテにも登場し作者のセルバンテスも宿泊したという旅籠ポトロ(Posada del Potro)や、二つの美術館(フリオ・ロメロ・トレース美術館、コルドバ美術館)もあります。 下の写真は広場の北端の東側にあるコルドバ美術館(Museo de Bellas Artes de Cordoba)です。この裏側にフリオ・ロメロ・トレース美術館(Museo julio Romeo de Torres)があります。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 上の写真中央の噴水に仔馬(ポトロ)の像がありました。下は反対側からみたポトロです。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 コルドバ美術館の奥にあるフリオ・ロメロ・トレース美術館の敷地に入ってみました。下の写真のようにパティオになっています。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 下もフリオ・ロメロ・トレース美術館の中庭です。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 下の写真の表札の右側(Posada del Potro)がセルバンテスも宿泊したという旅籠ポトロです。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 中に入ってみました。セルバンテスの時代を彷彿とさせるようなパティオのある小さな旅籠です。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 12時半ごろ、現地のお昼の時間には早いのですが、歩きづめで熱射病になりそうだったのでポトロ広場の先で昼食としました。席はまだ閑散としています。屋外のテラス席ですが、直射日光にあたらなければ問題ありません。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 右上はつけあわせのパン、左下がフラメンカ(トマトと挽肉に玉子をのせた物?)、右下はガスパチョです。他のレストランでもガスパチョを食べ比べましたが、ここのガスパチョが一番、美味でした。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 食事をして体力が回復した後、ローマ橋に向かいました。 ■ローマ橋ローマ橋のかかるグアダルキビル川の下流はセビリアに繋がっています。セルビアのところでも紹介しましたが、グアダルキビル川は全長657mでアンダルシア州では最長、イベリア半島で5番目に長い河川です。コルドバ、セビリアを流れ、大西洋に達しています。 スペインでは唯一大型船が航行可能な河川であり、ローマ時代にはコルドバまで、現在でもセビリアまで航行でき、交易のための重要な河川で、主要な都市を大西洋に結びつけていました。 ローマ橋は16のアーチで支えられる全長230mの橋です。中央にはコルドバの街の守護聖人サン・ラファエルの石像があります。初代の橋は紀元前1世紀のローマ帝国時代に造られたものですが、戦争等で壊され、その度に改修されています。 北東隣の橋からローマ橋を撮影しました。下の2枚の写真で橋脚の基礎の部分の形状が違うのが分かります。上の写真は向かって左側、下の写真は向かって右側です。形の違う部分の上の1つにサン・ラファエルの石像が建っています。隣も同じ形になっているので、かつては別の像が建っていたのかも知れません。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 下はブエンテ門やメスキータ側の岸から見たローマ橋(上流側)です。上流側は流れてきたものが橋脚を壊さないようにとがった形となっています。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 下の写真は同じ側の岸からみた下流側です。橋脚は丸くなっており上流側と形状が違います。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 橋の上は現代風に整備されています。歩きやすいのですが、やや興醒めではあります。 橋の向こう側に見えるのはカラオーラの塔です。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 下がコルドバの守護聖人サン・ラファエルの石像です。沢山のロウソクが備えられています。 ラファエルはその姿からも分かるように天使です。ユダヤ教に由来しキリスト教に引き継がれた天使で、ミカエル、ガブリエルと並ぶ大天使です。薬剤師、盲人、病人、精神障害、旅人の守護者とされています。イスラムではイスラフィールとして知られています。 大天使ラファエルの像は何世紀も前から重要な公共の場に飾られてきました。とくに1651年にコルドバがペストの惨禍から解き放たれて以来、盛んになっています。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 橋を渡りきってカラオーラの塔に着きました。カラオーラの塔は、当時、重要な唯一の橋だったローマ橋を守るために12世紀末にイスラムのムワッヒド朝によって築かれた要塞です。かつては2つの塔とその間をつなぐアーチ状の門でした。1369年にカスティーリャ王のエンリケ2世の手に渡り、2つの塔がつなげられたようです。 現在はイスラム支配時代の資料を展示するアル・アンダルス博物館と展望台として公開されています。博物館を見学したかったのですが、ちょうど閉館時刻になったばかりで16時まで閉まっているタイミングで、残念ながら見学はできませんでした。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 下の写真は下流側にある巨大な水車(アルボラフィアの水車)です。 アルボラフィアの水車は、もともとローマ人によって造られアルカサルの庭園や浴場、製粉所に水を供給していました。アルカサルはイスラム時代にはカリフが居住し、レコンキスタ後はスペイン王が使用していました。 現存するものは復元されたものですが、当時は水車群としていくつも造られていました。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 カラオーラの塔(アル・アンダルス博物館)が閉まっていたので、あきらめて橋を戻りました。橋のたもとにはブエンテ門があります。 つづく |