真夏のスペイン スペイン・アンダルシア短訪 セビリア・ マエストランサ闘牛場・黄金の塔 鷹取敦 掲載月日:2016年9月15日
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ヒラルダの塔→カテドラル前→アルカサル→カテドラルおよびインディアス総合古文書館前のあと、マエストランサ闘牛場に向かいました。 出典:グーグルマップ(大文字は筆者) マエストランサ闘牛場と黄金の塔はグアダルキビル川(Guadalquivir)のほとりにあります。グアダルキビル川は全長657mでアンダルシア州では最長、イベリア半島で5番目に長い河川です。コルドバ、セビリアを流れ、大西洋に達しています。 スペインでは唯一大型船が航行可能な河川であり、ローマ時代にはコルドバまで、現在でもセビリアまで航行でき、交易のための重要な河川でした。後で訪れるコルドバのローマ橋がかかっているのもこのグアダルキビル川で、主要な都市を大西洋に結びつけていました。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 奥にある塀がマエストランサ闘牛場の敷地の一角のようです。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 川沿いの道に出ました。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 ■マエストランサ闘牛場1733年に木製の闘牛場が建設されたスペイン最古の闘牛場のひとつです。現在のものは1915年に建設された大規模な闘牛場です。現在も年間30回ほど闘牛が開催されています。今回は参加しませんでしたが、スペイン語と英語のツアーで施設および博物館が見学できます。スペインの闘牛場は規模や歴史によって1級闘牛場とその他の闘牛場に分かれています。マエストランサ闘牛場は花形闘牛士が登場する最高峰の1級闘牛場の1つです。闘牛場はローマ帝国時代の円形競技場に強い構造的な類似性が見られます。 西ゴート王国の時代から中世のスペインでは闘牛が行われていました。中世は結婚式の出し物や軍事訓練などのために貴族が主催し、騎乗した騎士により行われていました。17世紀にピークを迎えましたが、民衆主導で行われるようになった18世紀以降は下火となっています。現在の様式が完成したのは18世紀後半です。 2000年代には動物愛護の観点から強い批判があり、2007年8月に国営放送が生放送を中止してからはさらに衰退し、一部では牛を傷つけない曲芸が行われるようになっています。なおカタルーニャ州では2012年から州内の闘牛が全面的に禁止されています。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 闘牛場のエントランスに入ってみました。見学コースもここからスタートするようです。大勢の若い人が集まっていました。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 マエストランサ闘牛場の見学には参加せず、黄金の塔に向かいます。途中の左手にマエストランサ劇場がありました。下の写真はマエストランサ劇場とその前のモーツァルト像です。モーツァルトの「フィガロの結婚」「ドン・ジョバンニ」は、セビリアが舞台となっています。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 ■黄金の塔(トーレ・デル・オロ)黄金の塔はイスラム支配時代の1221年に築かれた高さ36mの12角形の塔で、街を囲った城壁の一部として造られた見張り台でした。一番上の部分の円筒は18世紀に建設されています。礼拝堂、牢獄、火薬庫として使われた時代もありましたが、現在は海洋博物館となっています。(参考)イスラム王国時代は監視塔として、ペドロ1世(1334年〜1969)治世時は宝物の保管庫及び、牢獄として使われました。かつては塔の上部が金色の陶器煉瓦で覆われていたといいます。 (参考) 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 宮殿の横を通ってスペイン広場に向かいます。途中で緊急車両(サイレンを鳴らして通過する救急車)に遭遇しました。下の写真ですが、スペインらしいカラーリングの車両です。 撮影:鷹取敦 Nikon COOLPIX S9900 つづく |