シルクロードの今を征く Now on the Silk Road 中国歴史・文化概説 中国人民共和国(全容) 青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda 共編 掲載月日:2015年1月22日 更新:2019年4月~6月 独立系メディア E-wave Tokyo 無断転載禁 |
|||||
総合メニュー 春秋・歴史 春秋・文化財 秦・歴史 秦・文化 秦・文化財1 秦・文化財2 漢・歴史 漢・文化 漢・文化財 五胡十六国・歴史1 五胡十六国・歴史2 五胡十六国・歴史3 五胡十六国4・文化 南北朝・歴史 南北朝・文化 隋・歴史 隋・遣隋使 唐・歴史1 唐・歴史2 唐・文化 唐・陶磁器 唐・書 唐・仏画 唐・仏像 宋・歴史 宋・文化1 宋・文化2 宋・文化3 宋・文化4 元・歴史 元・文化 明・歴史 明・文化 明・文化財1 明・文化財2 明・絵画 明・西安城壁 明・南京城壁 清・歴史1 清・歴史2 清・文化 清・文財1 清・文財2 清・文財3 清・文財4 清・文財5 清・文財6 中国・全体 中国・歴1 中国・歴2 中国・歴3 この部分は参考情報です。必要に応じてごらんください! ◆中国人民共和国(全容) 中華人民共和国の概要 中国の地理大区 中国では、政府の行政区分を地理に基づいて大別した中国地理大区が用いられており、現行の地理大区は中国全土を以下の地図にある東北、華北、華東、中南、西南、西北の6つに区分しています。 中華民国時代には、中国本土を華北、華中と華南に区分し、熱河省以外の南満州を「東北」、内蒙古と外蒙古、熱河省を「塞北」、チベット(アムド、カム、ウー・ツァン全域)と新疆(東トルキスタン)を「西部」に区分していました。しかし、中華人民共和国になっては地域の区分が変わり、華中・華南が地理大区としては用いられなくなりました。 中国の行政区分 中国地理大区 Source:Wikimedia Commons 中華人民共和国の太平洋に沿った海岸線は14,500kmの長さで、渤海、黄海、東シナ海、南シナ海に囲まれています。同国の国土は、以下の22省級行政区、5自治区、北京市・天津市・上海市・重慶市の4直轄市、大部分が自治的な香港・マカオの2特別行政区によって構成されています。 中華人民共和国及び近隣諸国間の領土問題を示した地図 Source:Wikimedia Commons 中華人民共和国は行政上は4直轄市(北京,上海,天津,重慶),23省,5自治区(内モンゴル自治区,寧夏回族自治区,新疆ウイグル自治区,広西チワン族自治区,チベット自治区)に分轄されています。 多民族国家として建国前後から民族政策を重視して民族区域自治を採り,5自治区のほかに少数民族の集住するレベルに応じて自治州,自治県などを置いています。自治権を行使しうる民族集団か否かを確認するために,1950年から国家民族事務委員会が〈民族識別工作〉を実施し,1979年までに上記55の少数民族を認定しました。 中国の自然・気候・地形・農耕 中国の地形を示す合成衛星画像 Source:Wikimedia Commons 中国の自然環境は面積広大で地勢が複雑なため多様にわたりますが,1.チベット〜雲貴高原,2.新疆・モンゴル高原,3.中国本土と東北地区平原に3大別できます。チベット高原は世界第1の高原で,黄河,長江(揚子江)をはじめ,メコン,メナム,ガンジス(ガンガー),インダスなど諸大河の源流地域です。 新疆・モンゴル高原は乾燥した山岳と砂漠,草原地帯で,耕作地帯に乏しく,降水量は少なく,ともに産業は不振です。 中国本土は東西に走る秦嶺山脈の線と南北に走る興安嶺山脈の線により,西高東低で,華北・華中・華南に分かれます。華北は降水量少なく,大陸性気候で黄土(レス)層地帯が広がり,ダイズ,小麦,綿花などの畑作が中心です。華中・華南は降水量多く,温暖湿潤で,南部では亜熱帯・熱帯性気候を呈し,稲作中心の水田農業が主で,茶,桐油,果物などを産する。また水稲二期作地帯もあります。 一般に華北と華中・華南では文化,言語,体質,集落組織,風俗などに顕著な差がみられます。東北はやや独立的自然環境をもち,降水量少なく,中国最寒区の一つ。交通は東北地区に最も発達した鉄道網をもち,華北・華中がこれに次ぐ。チベット,北西部,南西部の地区は未発達でしたが,現在、高速鉄道が西蔵まで到達し、全中国的に高速鉄道網も整備されています。 現在、高速道路網が新疆ウイグルのウルムチまで到達しています。解放後,自動車道路の開発が進められています。海運は大連,秦皇島,青島(チンタオ),連雲港,上海,福州,天津,アモイ(厦門),汕頭(スワトウ),広州,湛江等の各港を中心に行われ,内陸水運は長江と珠江がよく発達しています。 中国の産業 解放後,第1次五ヵ年計画(1953年―1957年),第2次(1958年―1960年),計画調整期(1961年―1965年),第3次(1966年―1970年),そして第9次(1996年―2000年)まで建設路線の変遷をみました。 農林業では全国的土地改革,大治水工事,植林などで生産が増大しました。牧畜は品種改良,疫病防除が進みましただ。 鉱工業は北部の鉄・石炭・金・石油,南部のスズ・水銀・タングステンその他の特殊金属で大きく生産が向上しました。近代工業は従来,東北地区南部,上海,武漢などに限定されていましたが,近年は内陸地帯にも広く分布しています。さらには広東省などの沿海部での発達が著しく,とりわけ1970年代末からの改革・開放政策の推進と,これに伴う〈経済特区〉や〈沿岸開放都市〉などの設置が中国経済の基幹を根本的に変えました。 また農村では1980年から〈生産請負制〉が導入され,農家1戸ごとに支給された土地で,家族単位で農業に従事する方式に移行(人民公社は1985年までに解体)。農村の余剰人口を吸収するために〈郷鎮企業〉が町村営・個人経営で設立されました。 中国の首都にある紫禁城 Source:Wikimedia Commons ラストエンペラー撮影現場 出典:Wikipedia 中国は、繁栄と衰退の繰り返しだと考えられる過去2000年間の大部分で世界最大かつ最も複雑な経済を有してきました。1978年における改革開放の導入以来、外資流入の勢いが増してゆき、産業構造が政策から転換して、中国は世界で最も成長率が高い主要経済大国の1つになりました。 2016年時点で、同国は名目GDP及び貿易輸入額のいずれにおいても世界第2位であり(2014年には国際通貨基金・世界銀行・CIAワールドファクトブックによると購買力平価は世界最大のGDPとなりました)、購買力平価GDP(ppp)と貿易輸出額は世界一位です。 以下は各種統計から見た中国の経済です。 出典:Wikipedia 出典 三橋TV 中華人民共和国の経済特区 出典:Wikipedia 中華人民共和国は核保有国に認められ、世界第2位の防衛予算で世界最大人数の常備軍を有しています。中華人民共和国は1971年以来国際連合加盟国であり、中華民国の後任として安全保障理事会常任理事国です。中国は多数の公式及び非公式の多国間機構加盟国であり、WTO、APEC、BRICs、上海協力機構、BCIM、G20がこれに該当します。 中国はアジアの地域大国であり、多数の解説者により潜在的な超大国として特徴付けられてきました。 なお2017年7月現在、中華人民共和国の世界遺産はイタリアについで52件あります。国内には文化遺産が22件、自然遺産が4件、複合遺産が4件存在しています。 古代から続く中国の歴史は、中華人民共和国のあり方を文化面から規定しています。このことは、中華人民共和国憲法前文でも言及されています。 文化は生活を意味し、国民生活は経済的裏づけをもって成り立つ。憲法前文は「革命的伝統」も強調しています。国共内戦もふくめ、革命は政治的断絶を意味します。中華民国からの連続は、経済を中心として理解されます。 中華人民共和国の外交関係一覧図。緑色で塗られた諸国は中華人民共和国と国交を有し、 赤色で塗られた諸国とは国交を有してない。黄土色で塗られた地域は係争地。 Source:Wikimedia Commons 民族 中国における最大の民族集団は漢族で人口の92%を占め、その他の55の少数民族が残りの8%を占めています。少数民族のなかではチワン族(1,600万人)、満族(1,000万人)、回族(900万人)、ミャオ族(800万人)、ウイグル族(700万人)、イ族(700万人)、モンゴル族(500万人)、チベット族(500万人)、プイ族(300万人)、朝鮮族(200万人)が比較的大きな民族集団です。 中華人民共和国では、漢民族だけでなく、これらの中華人民共和国国内に居住する少数民族を含む全ての民族を「中華民族」と規定し、中華民族は一体であるという意味合いを持たせています。 中華人民共和国の民族の分類は、中華人民共和国政府が実施する「民族識別工作」によって決定されます。また、「未識別民族」も存在しています。 少数民族の一覧 現在、 「少数民族」として分類されているのは以下の55集団です(50音順)。
中国の人口問題 下は中国の人口ピラミッド(2015年)です。 中途区では一人っ子政策結果、若年層が急激に減っているのが分かります。中国は現在非トリック政策はやめていますが、以下を見ると、その影響が大きく影を落としていることが分かります。 出典:Wikipedia はじめにへつづく 総合メニュー |