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●2月17日(水) ヴィリニュス、KGB博物館
下はKGB博物館が入っている大きな厳めしいビル。
このビルはソ連がリトアニアを占領していたときに、実際にKGBのリトアニアブランチを置いていた。どうみてもそんな感じの暗いビルだ。現在でもリトアニア人の憎悪の対象となっているようだ。
KGB博物館があるビル
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 17 Feb. 2010
ビルの設計は、当時のサンクト・ペテルスブルグの建物の典型的な設計様式となっていた。
19世紀の終わり、この建物は裁判所として利用されることになっていた。建物の前面と内部はネオクラシカル(新古典派)様式の建築となっており、多くの折衷的な細部の意匠が施されている。
現在、この建物はKGB博物館以外に、リトアニアの上告裁判所(おそらく最高裁判所)となっている。
そしてこのKGBがあったビルは、現在、大量虐殺博物館(Genocide Museum)となっている。
■KGB博物館
(英語、Genocide Museum, リトアニア語、Genocido Auku Muziejus)
下はKGBビルの後方にある博物館の入り口。
少し階段を上がるとエントランスがあり、受付がある。基本的に入場は6リタス、日本円にして210円程度である。ただし、月、火は休館日なので要注意。
開館時間は日曜日は10:00−18:00、平日は10:00−15:00と早く閉まるのでこれもスケジュールを組む場合には要注意だ。
KGB博物館の入り口
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 17 Feb. 2010
KGB博物館にはいろいろな施設があるが、刑務所、死刑執行室などが当時のままで残されている。
リトアニアでは、1940年秋にソ連がリトアニアを占拠した後、このビルの地下にKGBが置かれ地下には50に及ぶ刑務所が設置され、残りの23が反体制活動家と人権抑圧のための収容所として使われた。
戦後の1960年代には、反ソ連の運動からがこの刑務所に入れられた。1991年8月、にリトアニアがソ連から開放され、独立したときには、刑務所が残っていた。さらに一般病棟、当直士官や警備員の部屋、水責め室、椅子が固定された尋問室、各種の拷問室、拷問時に声が漏れないようにした衣服や部屋、死刑執行室、収容者用中庭などもあった。
現在、KGB博物館では、それぞれのテーマ毎の展示が実物の施設を使って行われている
とくに死刑執行室では、死刑手続から死刑執行に至る展示がある。さらに殺された人々の靴、ボタン、ガラス等などがポーランドのアウシュビッツ、ビルケナウ、マイダネク強制収容所同様に展示されている。
ビルの地下にある独房、二人房などの入り口。
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 17 Feb. 2010
これは独房
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 17 Feb. 2010
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 17 Feb. 2010
この独房は冷水を浸した床の真ん中に「受刑者」を立たせ続け低体温症で死なせる虐待房である。
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 17 Feb. 2010
下は二人房。
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 17 Feb. 2010
下は食事の投入窓からみた房
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 17 Feb. 2010
下は一日一回一度に40人が5分間以内で使えるトイレの一部。
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 17 Feb. 2010
これはガス室ではなく、おそらくシャワー室?
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 17 Feb. 2010
つづく
【参考資料】
・地球の歩き方、「バルト3国、エストニア・ラトヴィア・リトアニア」、ダイヤモンド社
・Wikipedeia English Edition