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●2月16日(火) 終日:ヴィリニュス、「三つの十字架の丘」
杉原千畝氏の記念碑を訪問した後、独立記念日である2月16日の日没までのつかの間、ヴィリニュス東部の丘にある「三つの十字架の丘」に行ってみた。
ネリス川沿いの幹線道路であるアルセロナ通りからヴィリニャ川沿いの狭い露地に入るため、「三つの十字架の丘」に通ずる道は、非常にわかりにくい場所だったが、何とか入り口にたどり着く。
多くの世界的教会があるヴィリニュス旧市街東部地域
出典:グーグルアース
丘に通ずる道を車で途中まで登るものの、かなり急な坂となっており結局登れなかった。そこで車は下の方に置いて徒歩で丘の頂上を目指すことにする。
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 16 Feb. 2010
丘に通ずる道は、かなり雪が積もっていて、下の写真のように歩くのもままならない。夕方になってきて気温もマイナス3度前後と寒くなる。
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 16 Feb. 2010
下の方向指示では、The Hill of Thres Crosses が「三つの十字架の丘」だが、同じ方向に沢山の矢印があって、これまたわかりにくい。
通称、「歌の谷」という野外コンサートホール近くに下の方向指示があったが、結局、私たちは「三つの十字架の丘」に通ずる道を間違えてしまいへとへととなる!
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 16 Feb. 2010
下は道を間違って登った道を引き返す池田さん。この地点の積雪は一段と増える。
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 16 Feb. 2010
ここで「三つの十字架の丘」の言われについて解説しよう。丘の上にあった説明文を以下に訳す。
この丘はヴィリニュスの町のシンボルでもある。3つの十字架は14人のフランシスコ波の修道士を追悼するために建てられた物である。伝説によれば、彼らは、布教のためにやってきたが、異教徒によって迫害され、この地で殉教したという。最初の木の十字架は、1613年に建てられ、後に改修されている。
しかし、1863年の革命の際、ロシアの統治下で撤去された。コンクリートの祈念碑(モニュメント)は1916年に建てられた。A.Wiwulskiの設計によるものである。ソヴィエトの当局は十字架を破壊したが1989年再度、もとの場所に再建された。十字架は、まさにヴィリニュスのシルエット(姿影)であり、市民にとってはリトアニアのキリスト教のシンボルでもある。
※上記は2月18日に行く「シャウレイの十字架の丘」でも類似している!
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 16 Feb. 2010
上の解説を見れば分かるように、リトアニアにとっては、「帝政ロシア」、「ナチス・ドイツ」そして「ソ連」のいずれもが、恐怖の対象国であったことになる。これは今回の現地視察の大きなポイントでもある。
くたくたの末にたどり着いた「三つの十字架の丘」。
「三つの十字架の丘」
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 16 Feb. 2010
現地は雪で十字架だけでなく一面が真っ白。言われ、歴史とともに何となく幻想的な光景である!
「三つの十字架の丘」
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 16 Feb. 2010
この十字架の大きさは結構あった!
「三つの十字架の丘」
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 16 Feb. 2010
丘の上には若い男女がいて写真を撮ってくれた。二人ともこの場所が好きとのこと。見晴らしがよく街全体がよく見えたが、何しろ風もあり寒かった。
背景はヴィリニュスの旧市街である。旧市街もここから見ると雪の原だ。
「三つの十字架の丘」にて
撮影:青山貞一 Nikon CoolPix S8 16 Feb. 2010
この日の夕飯は、「地球の歩き方」(バルトの国々)に出ていた旧市外(市役所近く)のチリ・カイマス(Cili Kaimas)というリトアニア料理のレストランに行って食べることにする。
リトアニア料理のチリ・カイマス
チリ・カイマスの内部
運良く、レストランの直ぐ前に駐車することができた。昼間は市役所前広場で縁日が行われていて人通りが多く賑やかだった場所だ。
何しろリーズナブルで量が多く、おいしい。この店ではひとり600−700円もあれば、スープ、サラダ、パン、メインの肉料理が食べられるのにはおどろいた。
昨年同時期のポーランドでもそうだったが、リトアニアでもジャガイモと肉が入ったスープがとくにおいしい。
つづく
【参考資料】
・地球の歩き方、「バルト3国、エストニア・ラトヴィア・リトアニア」、ダイヤモンド社
・Wikipedeia English Edition